日本への里帰りで、なんとか4時間以内のフライトならヨソ様にあまり迷惑をかけないでも済むんではないかと判断したため。他に候補に上がったのはプーケット・クラビ・パタヤ・ラヨーン・ホアヒン・コタキナバル・クチン・ランカウィ・パンコールなどだった。とにかく海に行きたかった。
最も安易なプーケットは、そのうち実家の両親などと合流していく機会がありそうなので今回はパス、コタキナバルとクチンは10連休が取れてしまい、シャングリラなんぞに泊まった日には予算オーバーなので見送り。結局、るー連れでどのくらい機動力があるかわからないので、とりあえず安易なところを第一地点とし、動けそうだったら我々好みの田舎へ行くという判断で、シンガポールからティオマン島へというルートになった。
飛行機はQF、カンガルーのマークのカンタスエア。ガルーダが最も安く、1200ドル台(この円安でも邦貨二万円ぐらいっスよ)と激安で私は食指が動いたが、なぜか相棒が強硬に嫌がり、1600ドル台のカンタスとなった。以前にジャカルタからシンガポールまで乗ったときの印象がよかったらしい。あの時はキャビンクルーが全員ポロシャツに短パンと、めちゃカジュアルな雰囲気で、それはそれで居心地よかった。
さてチェックイン。前が広めの席をリクエストしたが、もう無いと言われた。乗ってびっくり。ここは託児所かー!というぐらいあかんぼがいる。子供もいる。隣とその後ろはそれぞれふにゃふにゃの新生児ちゃん。とにかくそこらじゅう子供だらけで、イースターで里帰りのオーストラリア人+オーストラリア在住香港人たちと見た。この便はシンガポール経由でパースへ向かうんである。ちなみに乗務員はちゃんとした服を着ていた。
というわけでるー連れでもちょっと気がラク。とはいうものの、周りに迷惑をかけないように全力でるーの世話をしていたため、機内食は食べはぐった。(相棒はしっかり食っていた。)飛行機は2時44分に離陸、6時に着陸。なんと私は自分で予約した安ホテルの名前がどーしても思い出せず、空港の無料地図でめっこをつけてタクシーで乗りつけるという暴挙に。あはは、ビンゴ!タク代は空港からだと何かの費用がちょっと加算されて、S$19とちょっと高かった。
ホテルはSP$80のダブル。3階建ての小さな宿であった。部屋は狭いが清潔で、シンガポールではこんなもんが相場だろうと思う。裏が公園で結構静か。シンガポールでいつも小さな幸せに浸ってしまうのが水道水。美味いのだ。むかしむかしの日本の水のように。歯磨きをするたびに幸福感に満たされる。香港の水はひどいからなあ。シンガポールでは私は生水を平気でごくごく飲んでいる。ローカルもそうなのだろうか?
ささいなことだがホテルの便器。 SANITONというメーカー製である。サニタリーなマートンかい!とベタな突っ込みを入れてしまった私であるが、きっとそのまんまのベタなネーミング。(衛生的馬桶…)
さてこのホテル、チャイナタウンという場所柄、安い食事には事欠かない。 「お、これは福建菜(福建料理)?」と相棒が選んで入ったできあいメシ屋で、相棒は魚の切り身のフライ、たたき肉とピーナッツの炒め物、魚のすり身を蒸したもの、私がナスの水煮、豆とひき肉のいためもの、ひき肉とくわいを湯葉でくるんで揚げたもの、を注文したところ、すべてがバナナの葉の上にてんこもりになって出てきた。もちろん全部辛い。な~にが福建菜。相棒、とりあえず第一戦目は敗北である。
夕涼みにぶらぶらする人々にまじって我々もそぞろ歩き。串売りのパパイヤ・ジャックフルーツ・パイナップルを買い食いし、冷たい豆乳を飲んでから、小さいシャンプー&リンスを買って帰ってきた。私は今日32歳になった。いい誕生日だ。
←ホテル。ベッドの幅と部屋の幅がだいたい一緒。
相棒シャワー時にるー、うんこ。こぶりの鶏卵大のがふたつ、ごろっとでていたので、今日は固かったわねと思いつつおむつをはずしておしりを拭き、相棒と入れ替わりにシャワーなのでそのままおけつまるだしにしておいた。目を離していると妙な予感。っていうか妙なにおい。るーのいる方を見ると、うずらの卵大のやつがキレイな等間隔に、ぽとんぽとんぽとんと3つ落ちており、その先でるーがしっかり中腰でよっつめをふんばっていた。るー!産むなー!
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書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。