***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

2012年3月29日木曜日

チベット旅行記

day 01 深圳寶安機場付近に前泊
day 02 西寧へ移動
day 03 タール寺参拝・青蔵鉄路乗車
day 04 拉薩(ラサ)到着
day 05 高度順応日・帰りの足の手配
day 06 ジョカン寺とセラ寺
day 07 シガツェへ移動
day 08 タシルンポ寺拝観
day 09 拉薩(ラサ)へ戻る
day 10 ポタラ宮とデプン寺拝観
day 11 青蔵鉄路再び
day 12 ささやかなる鯨飲馬食
day 13 またしても短い旅が終わった


当初の最終目的はやはりというか達成できませんでしたがPlan Bもまたそれなりに楽しく、総体的に満足のゆく旅となりました。しかし香港の気候に甘やかされた南方人の我々にはキビシイ旅でもありました。貼るカイロ28個持っていったけど全然足らんし、雪降ったら寒いし、アラレ降ったらマジ痛いし、空気の乾燥のあまり鼻くそが全部血の塊になって、毎日取っても取っても鼻の穴をふさがんばかりにたまっていくし、この脂性の私が持って行ったSK-IIなんか屁のつっぱりにもならずに顔中真っ白に粉吹くし、夫に至ってはは全身粉吹いて掻痒感に悶絶、しまいには地元の農民から絞りたてのヤク(ウシ科の毛の長い家畜)のバターの塊を買って体中に塗り始めるし、昼は半袖やのに夜は氷点下で、しかし暖房は無いからダウンジャケット着て寝んとあかんし。

出発前から飲み始めていた高山病の薬は大変よく効いたのですが、無視できない副作用として小用が近くなるという効能があり、そして行く先は中国の例のトイレ(俗称:ニーハオトイレ)なわけです。それでもトイレがあればまだいいほうで、今回旅した地域の民族の多くは基本的にはトイレで用を足すという習慣がないため、トイレそのものがそもそも無いという状況にも多々遭遇し、私と夫もまた野グソの達人となりました。特に私においては「人目が全くないわけでもないシチュエーションでも悠々と用を足す」技と神経を会得できたことは、厳しい野グソ道をさらに一歩究めた成果といえましょう。不惑を過ぎても学ぶことはたくさんあるものです。

二週間で頭を洗えたのは四回だけでしたしな。長旅の途中ならどうってことないでしょうが、平素は空調の効いたオフィスで物静かなデスクワークに勤しんでいる人間が短期間の休み取って出かけるには厳しい環境でごじゃりました。いや、子連れじゃなくてほんとによかった・・・。なお今回の最高到達地点はこれまでの自己記録を400m近く更新して海抜5068m。しかし別に歩いて登ったわけではありません。





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旅の詳細については大人の事情的に差しさわりのある箇所があり、てけとーにぼかして書きます。