***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

2002年10月19日土曜日

カンボジア・アンコール遺跡群

空港に早朝5時半集合なのに、きっちり参加してしまった前夜の飲み会。泥酔状態で帰ったら1時半。超人的な精神力で4時半に起きたら、まだ二日酔いに移行していないナマの酔いで世界様がグルグルしていらっしゃいました。風呂ぬきで飛行機に乗るのは人としてどうよと思ったので、意思の力で風呂へ(その努力を仕事に生かせたら・・・)。熱いシャワーに打たれて酔いがゆっくりと醒めて…くればよかったのだが、現実は過酷で、見事なまでの二日酔いに順調に移行しただけであった。

空港までのタクシーの中、念のためにビニール袋をにぎりしめ、ジーンズの前もブラジャーの金具もはずして後部座席で死んでいた私は、娘の皮をかぶったオヤジである。だから誰が娘だ。何とか寝ゲロを回避して空港到着。助けてくださるよう冷たい豆乳の神様におすがりしつつ、空港のバカ高いレストランのメニューショーケースに何はばかることなく堂々と陳列されている出前一丁(袋そのまま)を撮影しようとして悲鳴。


デジカメに電池はいってません。


やる気モードがスイッチオフになりましたので、あとは箇条書きです。

■ 先週の汕頭の旅でもうすっかりウンザリおなかいっぱいのパッケージツアーです。
■ 3泊4日なんですが我々以外全員スーツケースです。
■ うち3人は機内に持ち込めないサイズでした。

■ 機内食に一口もつけられなかったのは生まれて初めてです。
■ とりあえず爆睡しました。
■ でも着陸と同時に目が醒めたら絶好調でした。
■ 翌日からオプショナルツアーをぶっちしようとするプチ嫌な客なのでした。

■ 国内線はプロペラ機でした。
■ 満席で最後の二人はコクピットに座らされていました。
■ 激うらやましかったです。なんで嫌そうな顔するんだよ、アンタら!

■ アンコールワット。ヒデキ感激~!
■ っていうか心理的に鼻血ブー(谷岡ヤスジ)!
■ っていうか脳内BGMちゃらりらら~♪っていうかいやはや。
■ もうすこしマシな感想はないんですか。

■ 生きててよかったっス。バガンよりボロブドゥールよりよかったっス。
■ 三大仏教遺跡これでコンプリート。

■ ここでも集団活動をぶっちしようとしてプチ嫌がられました。
■ ので、団友に根回しして遺跡見学時間を2時間延ばしてもらいました。
■ バンテイアスレイもちゃんと行きました。かなりほっとしました。

■ でも一日チケットで二日間まわったんですが、黙っといたほうがいいでしょうか。


■ 遺跡を離れるそのときに相棒が小さく叫びました。「あ、フィルム回ってない」


■ 20年前に買ったそのニコンはもう腐ってるから捨てろ。私が捨ててやるからよこせ。

■ 国内線機内誌を熟読してみました。
■ 「物乞いやみやげ物売りの子供の87%が観光客から性的な接触を受けている。」
■ 空港の観光パンフレットの裏表紙は「幼児売春は犯罪です」でした。

■ 最終日に内戦の虐殺被害者の遺骨を納めた虐殺記念塔に行きました。
■ 同行の女性が頭蓋骨を手にとってピースをして写真をとりました。
■ ツアーメイトは「好大膽~」と騒ぎました。
■ 神経反射的に「不是大膽、是没禮貌」と吐いてしまいました。
■ ただでさえ浮いているガイジンなのにさらに浮きました。
■ ちなみにこの女性はピンクのキティちゃんスーツケース(機内持込超過サイズ)でした。

■ 意地が悪いですかそうですか。

■ 旅の恒例、自分用に絵葉書2枚を買うことを忘れていました。
■ 仕方なく空港で一枚1ドル、2枚で8000リエルも払ったことが痛恨の極みです。
■ こんなことならどうしてあの時、両手首のない老婆に500リエルしか渡さなかったのか。

■ 全行程食事つき。全食事が中華でした。もう二度とこんな旅はするもんかと思った。


到着したその夜から遺跡と内戦の夢を見続けた。灼熱の太陽の下、赤い土の上の栄光と悲惨が、夜ごとに私を苛み続けた。あの土地を離れてからもその夢は続いている。夜中に小用に目がさめても、あの国のことを思う。


     この水はカンボジアの水
       カンボジアで飲んだ水
         カンボジアの赤い土を濾して飲んだ
           トンレサップの水



今回は写真はございません。























ウソです。ちょっと話作ってます。ほんとは行きの空港で買っていった使い捨てカメラの写真が一応あります。でも今回はカンボジアの神様と仏様がもう一回来なさいと命じてらっしゃるんだと思うな。次回は小僧連れて伺いますんで、よろしく。ペコリ。