剣南春酒店から出て、古城の外に出るのに20分近く歩く。明け方に雨が降り、雨に濡れた石畳は風情がいいが、すべってすべってものすごく歩きにくく、バス の出発時間は迫るし、汗をかく。やっとこさ外に出てタクシーを拾い、バスターミナルに駆けつけたものの、出発時刻通りにには出発しやがらねえ。やはり中 国。
母、豪華牡丹バスのあまりの豪華さに声を失っている。ちゃんと山道登れるんかな、このバス。
けっこう良くなっている道をスカスカ走り、予定通り1時に中甸到着。客引きタクシーであちこち回り、農貿市場近所の安いホテルに投宿(これといった特徴の無いホテルで、名前すら忘れた)。ツインにキストラベッドを入れてもらって200+60ドル。朝食無し。
昼食を食べて、ソンツァンリン寺に向かう。以前来たときは山の上の荒れ寺であったものが、すっかり修復が進んでキラキらしい本殿ができあがっていた。めでたいことだ。ここはチベット文化圏にあるチベット仏教寺としては、外国人がアクセスするには一番便利な寺だろう。とはいえ、 富士山とそんなに変わらん標高なので、階段の上り下りはやはり息が上がる。日本の寺、中国の寺とは全くちがった仏教寺の様相に、母はそれなりに感激してい たようだ。

この階段を登ってゆく。ほぼおなじ角度から撮った11年前の写真があるので、あとでスキャンして貼っとこう。
この部分が再建された部分。
登りきったところから下の集落を見る。美しい。
なにやら水を運ぶ僧たち。
僧院の門の上に座ってラッパの練習をする小坊主。カメラを向けたら照れて笑った。
夕方、納泊海という草原へ。しかしヤクに道を遮られる。

羊にも遮られる。
どいてー。どいてー。どいてー。

黄牛(普通の農耕牛)の向こうに見える木の柵のようなものは、青稞(ハダカムギ)などの収穫物をほす台。
納泊海は湿地帯である。野原を囲ってあるだけの場所に、入場料がソンツァンリン寺と同じ30元。あほらしいので母と私は入らない。というか、 60代の母はさすがに息が上がって苦しそう。草原では馬とヤクを放牧しており、小僧喜んで車を降りて駆け回って滑って転んで水たまりに突っ込んだ。着替えは、無い。
小僧を素っ裸にして相棒のセーターにくるみ、ホテルに帰った。そこで母ダウン。小僧と母をホテルに残し、小僧着替えその他を調達に出る。農貿市場で銅製品 の荒物屋、ターコイズのナゲットネックレス、朝取ったばかりのまつたけなどを見流しつつ、小僧の着替え無事ゲット、母には酸素スプレーを3本購入。
荒物屋。
野菜市場。何を買うわけでもないが、必ず見に行ってしまう。