***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

2005年10月26日水曜日

短い旅は終わった

宿はツインの部屋なので、私は小僧と一緒に寝ていた。昨夜は小僧の寝相が特別悪く、一晩中乗られたり蹴られまくったりしたせいで、オリンピック女子柔道に香港代表として出場する夢を見た。試合会場がなぜか山奥の岩の上とか、滝の下とか、はたまた夕日の射すビルの屋上とか。順調に世界の強豪たちを下して勝ち進み、銅メダルのかかった一戦はマカオのコーズウェイ(島へ渡る長い橋)の上。風の強い日だった。中継ヘリが何台も飛び、うち一台にはジャッキー・チェンまで私の応援に乗っているという豪華さだったのだが、さすがに世界の壁は厚く、メダリストへの夢はならず。残念だ。

7時半起床。11時に空港へ出発することにすると、後に残るのは中途半端な時間だ。そこでホテルの朝食を放棄して、歩いていける範囲内で最もこマシなホテルで朝食を食べることにする。ベルジャヤのちっこいホテルがあったので、そこで優雅な朝ごはん。でも朝食ビュッフェがなかったので、食べるもんは安宿の朝ごはんとほとんど変わらんわけだが。

ホテルに荷物を取りに帰る。小僧の普通語は上達著しく、昨年同時期にゼロだったものが、今では広東語と遜色ないぐらい話せるようになりやがった。うらやましい話だ。ここ数日従業員にすっかりかわいがられ、シンガポールに移民してきても全然困らないわねと誘われている。

私が従業員と中国語で話しているのを聞いて、ロビーにいた宿泊客の華人のおばさんが話しかけてきた。この人とは毎朝朝食で隣のテーブルで、英語で挨拶だけしていたのだが、毎朝大量のハンガーを持って出かけるので、何人で何の仕事でシンガポールに来ているんだろうと思っていたら、顔つきからしてやはり香港人であった。カントニーズオペラ劇団の衣装係なのだそうだ。納得!

とかいう話をしながら実は気になっていたのが、ロビーで電話をかけていた二十歳ぐらいのかわゆい男の子。手首から首元まで、上半身前も後ろもびっちりと南方中国の漁民風の刺青で、しかし電話でしゃべっているのは紛れもなくネイティブの日本語。そして別の電話がかかってきて、話し出したのは同じように見事な閩南語、やがて国語。両親のいずれかが日本人の台湾人かなあ。

安宿に泊まってて、一番面白いのは人間ウォッチですね。って、こっちも何者かと思われてるんだろなー。

タクシーで空港へ。運転手に上海人かと聞かれた。飛行機でMr. & Mrs. Smith見た。美男美女を見るのは楽しい~。SQの機内チャネルはCXとちがってon demandなんだな。

----- 帰宅。相棒に「めしは外で食え」と命じ(←鬼)、小僧は婆特製ケチャップごはん、婆と私は白ごはんと漬物をさらりと食ってお出かけは終了。