カンガルーの赤ちゃんかわゆす・・・。有袋類ってフシギだなあ。


ウォンバット。"WE BITE"(オレらは噛むで)

エミュを息のかかる距離で見た。でかっ。

バスに戻り、近所の自然公園へ移動。ブーメラン投げの体験。私が投げても飛ばんのに、小僧が投げると結構飛ぶので大変むかつく。私が出来ないことを彼が出来るということは、私が出来ることを彼がが出来ないということもあるわけで、机の上の作業のことでガミガミ言うのは母として不適切な言動である、と肝に銘じよう。


さてバス移動。本日のハイライト。Three Sister Rocks. なんか岩。なんか絶景。すみません。私は自然の奇景というのにほとんど全く興味がないので、こういう場所ではたいした感想が出てこないことが多いのです。ウルルに感動したのは、あれが先住民の聖地だと知ったからでございます。「エアーズロック」だったら感動せんのです。

トロッコ列車とやらでほぼ垂直に近い斜面をほぼ直立したまま650mくだり、林の中の遊歩道を一回りした後、ゴンドラで元の位置に戻った。ここは昔、石炭の鉱山があったそうで、労働者は165cmを超えると雇ってもらえなかったそうな。頭にオイルランプをつけて酸素の量を確認しつつ一日中しゃがんでつるはしを振るうという過酷な仕事だったそうだ。
ドライバー兼ツアーガイドの人が「お土産屋がいいですか、それとも別の展望台まで行ってみますか?」とツアー客の要望を聞き、多数決で別の展望台へ。Three Sister Rocksのちょうど反対側の展望台に回ることになった。バスを降りて少し山道を歩くことになったのだが、それが楽しかったなあ。空気はいいし、見たことない植物はたくさんだし。滝もあった。

さて昼食。なんとかカントリークラブという、こぎれいで程よくカジュアルなところ。ちゃんと真っ白なテーブルクロスのかかった席だった。でも出てくるのはフィッシュ&チップス。プラス、チキンカツとグリーンサラダ。コーヒー&紅茶。デザートもあった。
乗客の中にゲイのカップルが一組いた。内気そうなごっつい白人と、「いかにもゲイ」な小柄で細いチャイニーズ。このチャイニーズが常に歌ったり踊ったりしていて、かつ必ず集合時間に遅れるので、「またあの歌ってるヤツがおらん」とドライバーはぶつくさ言っていた。このチャイニーズは小柄で、細くて、いつも歌ったり踊ったりしていて幸せそうで、そして英語がネイティブではなかった。ネイティブではない英語で白人のパートナーに甘えていた彼が、携帯にかかってきた電話を取ったときに話し出した中国語があまりにも端正な北方語だったので、私は胸を突かれた。中国系なのはわかっていたが、まさか北方人だとは思わなかった。彼の性向のみならず、その身長や外観や物腰では、元いた場所での彼は間違いなくUgly Ducklingだっただろうと思う。オーストラリアへの移民は、確実に彼を幸せにしたことだろう。
満腹して再乗車。ゲイの彼はまた遅れてきて、白人の彼氏がおろおろしていた。
次に向かうのは、Lauraという軽井沢のような街。Laura郊外は、リタイア後のシドニー市民が移り住む高級住宅街なのだという。特に、ガーデニングが趣味の老夫婦が多いとか。道理で、町並みが大変美しい。絵に描いたような風景だ。街の中心で自由時間。キャンディ・ストリートという小さな通りに、そのとおりキャンディばかりを売るかわいらしい店があった。


ちょっとまて。オーストラリアではこれをフレンチトーストと呼ぶの?

朝も早かったし、みなさん程よく疲れたところで、シドニーへ向けて出発。あっちこっちにANZAC橋やらANZACストリートがあり、だれぞオーストラリア史の有名な人なのだろうなあとぼんやり思っていたが、現地で聞きそびれた。今調べたらAustralian and New Zealand Army Corpsで、第二次世界大戦中に日本軍と戦ったんではありませんか!聞かんでよかった・・・。えらい地雷を踏むとこであった。
シドニーオリンピック公園という万博公園みたいなところに連れて行かれるが、下りて見たいというほどでもない。そのままフェリーピアへ。帰りはサーキュラー・キー行きの普通のフェリーに乗せられて帰ってきた。ドライバー氏とはここでお別れ。風光明媚な住宅街を抜けて、ハーバー・ブリッジをくぐって到着。いい一日でございましたよ。


サーキュラー・キーからロックスを少し歩く。ハーバー・ブリッジのたもとに、橋の歴史の展示があり、見る。なんと、1932年の開通とは!戦前から先進国だったんですなあ。同時代の日本に、同じ工業力と資金があったとは思えない。もっともこのころオーストラリアも深刻な不況で、建設にはニューディール的な意図もあったそうです。ハーバー・ブリッジの紹介映画も見た。
ぶらぶらあるき、けっこういい時間になったのでタクシーでチャイナタウンへ。フードコートで適当なごはん。私にとってはうまくもなし、まずくもなしだが、みなさまやはりコメツブが食べたかった模様。小僧はチャーハンに大喜び。
ビールなぞ。