7時起床。休日は常にあっという間に終わる。思えば新婚旅行だってあっという間だった。
朝食後、ビーチを散策する。ゆうべの海賊が来て、Tシャツをくれという。 持ってきたTシャツはタンタンのが二枚、アーニーとバートのが二枚、どれもお気に入りなのであげられない。
埠頭で葉巻を吸う。まったくおいしくない。チョコレート味のしないやつは安物だよ、と海賊たちに言われ る。チョコレート味などまったくしない、煙いだけ。そういえば卒論の教授がパイプ党で、甘い、いいニオ イを始終あたりにまきちらしてたなあ。15分以内ならニオイで追跡が可能と言われていた。
8時半、時間だ。空港へ向かう。軽のワゴンに12人きゅうきゅうに載せられて、空港まで15分。
総括して(別にせんでもヨイが)、今回のセブは総じて満足ながらやはり時間の制約が大きく、 食い足りないという印象が残った。相棒は今回の好印象で前回マニラの印象を描き換えることができ、 フィリピ ンへの心象を大きく変えだようだ。
我々が移民を夢見ている国、タイと比較して言うと、セブの場合は市街地があまり密集しておらず、夜 の治安にやや難があってタイほどお気楽に夜のそぞろ歩きが楽しめない点で、減点が大きいかと 思われる。しかしながら、これはセブへの印象であって、別の土地ではまたちがうかも。いや、マニラの 治安はもっと心配かなあ。
公共交通機関を試してないのも、これからの宿題である。
今回は「観光地のリゾートホテルに泊まる」という我々らしくない振る舞いに及んだせいもあり、100%楽 しめたとは言い難い旅であった。次回はぜひぜひ、普段どおりのお気楽きままな旅で、もっとフィリピン を味わってみたい。でも、そのためにはまとまった時間が必要なんだよなあ。
飛行機が水平飛行に入ってしばらくも、眼下にはすばらしいさんご礁の島々が広がる。これは、文句な しにフィリピンの最大の魅力である。また来よう。必ず。
と言うわけで、壊れた靴をフィリピンに捨ててきた私は、 ダウンジャケットにビーサンという超ク~ルな格好で香港に帰還、 「エアポートホテルでごはん食べて帰ろうよ~」という相棒を怒鳴りつけて (ジブンはまともな靴はいてるからええやろうけどなあ・・・)、帰宅したのであった。
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後記。
飛行機の中にカメラを忘れてきたという大失態が判明。航空会社に電話をかけていると、 「こういうもんが見つかると考えている国民は世界中でオマエんとこだけやぞ」と相棒に言われる。 果して見つからない。福引であたったカメラは惜しくないが、 セブ篇に貼り付ける画像が ジ ョセフ・エストラーダ現大統領の ブロマイドしかなくなってしまい、残念を通り越してあほらしい。