***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

2007年8月29日水曜日

Day06 旅は終わった

起床。朝食をとって空港へ。空港で本と地図を購入。飛行機で読む。1949年まで麗江に27年も住んだオーストリア系アメリカ人植物学者のジョセフ・ロッ ク氏、納西族の女性との間に二人も男の子を設けていたそうだ。で、今その村にはジョセフ・ロックそっくりの納西族のおじいさんがいるというわけだ。

私は長いこと誤解していたのだが、十数年前に読んだ『被遺忘的王国』は の作者はロシア人Peter Goullartであり、Joseh Rockではなかった。Peter Goullartも麗江に10年ほど住んだ人である。ずいぶん納西族に好意的な記述が多く、白族に意地悪な目線であったよーな記憶がある。面白い本だったか ら処分はしていないと思うのだが、いったいどこにあるのだろう。(本を詰め込んだいずれかの段ボール箱のなかだ。老後の楽しみだ。)

深セン到着。フェリーで帰港。4時には自宅に着いた。夕食はたこぶつ、かますの開き、菜心のごまあえ、まつたけごはん。

小僧、寝る前に食べたものを全部すっかり吐き、夜中いっぱい下痢をしまくった。なんで一ヵ月半ぶりに母の手料理を食べるなり腹をこわすか小僧っ。

2007年8月28日火曜日

Day05 麗江一日ツアーの日

本日は麗江一日ツアーの日。

車をチャーターして、一日ツアーです。のどかな田園風景を眺めながらのドライブ。まずは白沙の壁画。昔は何にもないところだったのに、土産物屋がずらりと 並んでいました。母はここで藍染めの大きなベッドがバーを購入。それから観光地の草原へ行って見ました。でも昨日で懲りたので、あまり標高の高いところは パス。美しい高山草原をつぶして、でかい駐車場とみやげ物屋と民族舞踊ショー大劇場とゴルフ場を作ってあり、失われた生態系などを考えるとあまりといえばあまりのことに 声も出ません。

人口の滝と湖を見て、言葉少なに帰途へ。時間が余ってしまったので、民族舞踊ショーとか、馬に乗って写真とか、みやげ物屋とかには全く興味のない私たちが 「もっぺん白沙へ行ってくれ」と頼むと、運転手は「じゃあ、束河古鎮でも行くか?」と、束河(龍泉村)へ車をやってくれた。束河、入り口のあたりは『たっ た今建てたばかりの太秦映画村』なのだが、奥へ分け入るとちゃんとしたホンモノの古鎮があった。規模は麗江より小さいが、そもそもこちらの鎮(中国語で 村)の歴史の方が古いらしい。もちろん麗江と同じく観光開発はされているがその度合がまだマシで、そして水の汚い麗江とはちがってどこまでも透明な水が滔々と流れており、気持ちのいいことこの上ない。

ぶらぶら歩くと、民家を趣味よく改造した旅館や店が並んでいた。

草原の環境破壊に凹んでいた母はこんな→(・∀・)アヒャ!!顔になり、本日は終わりよければすべてよしだ!

2007年8月27日月曜日

Day04 さっさと山を下りる

夜中に頭痛で目が覚め、止痛薬を飲む。ついでに母にも飲ませ、酸素も吸わせる。観光なのか苦行なのかわかりません。気合でゴー。

起床。午後のバスで帰るつもりであったが、母が苦しそうなので10時のバスに変更。相棒はバスの待ち時間に市場へ走って行き、まつたけを箱一杯と、ライオンの口に輪がはまった銅製のドアの取っ手を購入。


ぼろいミニバスに乗車。バスの中でも酸素を吸う母。標高が下がるとてきめんにラクになる。気温も高くなるが。
豊かな農村風景が続く。
羊が草原の草を食む。この羊、おいしいだろうな・・・
これは村のお寺かな?
さようなら、シャングリラ。




予定通り4時間、2時に到着。古城の中の宿はコリゴリなので、外のグランドホテルにする。ツイン+エキストラベッドで360+120ドル(朝食つき)。広くて天井も高く、眺めも良くて悪くなかったです。


適当に食事をし、またしても古城を歩いているうちにもう夜。8時から納西古楽のコンサートに行く。一人160ドルと大変な値上がりぶりで驚く。地元の人か ら買うと2割程度割引がある模様。小僧を連れてコンサートはまずいので、母と私だけが入る。ドラゴンボールの亀仙人そっくりの爺さんがたくさんいた。音楽 が始まると、母、それなりに感動。とくに最初の一曲目はパーカッションがばかばか入った派手な曲でよかったです。女性ソブラノの民謡もよかったし、フルー トのソロもよかった。しかし、途中から出てきた宣科先生の講談が長く、私が中国語で聞いてても別に面白くもなんとも無いのに母ときたらなおさらである。結 局、先生のおしゃべりの最中に出てきました。


過橋米線を食べてホテルへ。風呂入って就寝。

2007年8月26日日曜日

Day03 いきなりシャングリラへ

朝9時の豪華牡丹バスで中甸へ向かう。

剣南春酒店から出て、古城の外に出るのに20分近く歩く。明け方に雨が降り、雨に濡れた石畳は風情がいいが、すべってすべってものすごく歩きにくく、バス の出発時間は迫るし、汗をかく。やっとこさ外に出てタクシーを拾い、バスターミナルに駆けつけたものの、出発時刻通りにには出発しやがらねえ。やはり中 国。

母、豪華牡丹バスのあまりの豪華さに声を失っている。ちゃんと山道登れるんかな、このバス。

けっこう良くなっている道をスカスカ走り、予定通り1時に中甸到着。客引きタクシーであちこち回り、農貿市場近所の安いホテルに投宿(これといった特徴の無いホテルで、名前すら忘れた)。ツインにキストラベッドを入れてもらって200+60ドル。朝食無し。

昼食を食べて、ソンツァンリン寺に向かう。以前来たときは山の上の荒れ寺であったものが、すっかり修復が進んでキラキらしい本殿ができあがっていた。めでたいことだ。ここはチベット文化圏にあるチベット仏教寺としては、外国人がアクセスするには一番便利な寺だろう。とはいえ、 富士山とそんなに変わらん標高なので、階段の上り下りはやはり息が上がる。日本の寺、中国の寺とは全くちがった仏教寺の様相に、母はそれなりに感激してい たようだ。




この階段を登ってゆく。ほぼおなじ角度から撮った11年前の写真があるので、あとでスキャンして貼っとこう。
この部分が再建された部分。





登りきったところから下の集落を見る。美しい。
なにやら水を運ぶ僧たち。
僧院の門の上に座ってラッパの練習をする小坊主。カメラを向けたら照れて笑った。


















夕方、納泊海という草原へ。しかしヤクに道を遮られる。


羊にも遮られる。
どいてー。どいてー。どいてー。
















黄牛(普通の農耕牛)の向こうに見える木の柵のようなものは、青稞(ハダカムギ)などの収穫物をほす台。
















納泊海は湿地帯である。野原を囲ってあるだけの場所に、入場料がソンツァンリン寺と同じ30元。あほらしいので母と私は入らない。というか、 60代の母はさすがに息が上がって苦しそう。草原では馬とヤクを放牧しており、小僧喜んで車を降りて駆け回って滑って転んで水たまりに突っ込んだ。着替えは、無い。

小僧を素っ裸にして相棒のセーターにくるみ、ホテルに帰った。そこで母ダウン。小僧と母をホテルに残し、小僧着替えその他を調達に出る。農貿市場で銅製品 の荒物屋、ターコイズのナゲットネックレス、朝取ったばかりのまつたけなどを見流しつつ、小僧の着替え無事ゲット、母には酸素スプレーを3本購入。

 荒物屋。
 野菜市場。何を買うわけでもないが、必ず見に行ってしまう。
夜、酸素吸入中の母を残して食事に。回教徒のヤク肉屋で、ヤク肉とヤク肉とヤク肉を食べる(注:相棒と小僧は肉食民族)。農家出身の私に野菜も食べさせてください・・・。ホテルに帰り、全員が風呂に入る気力が無く、早めに寝る。

2007年8月25日土曜日

Day02 深圳から麗江へ飛ぶ

午前便で午後過ぎに麗江到着。ホテルは予約していないので何軒か当たり、剣南春酒店に投宿。狭いツインが朝食つき420元。美しい四合院の宿なのに、部屋の家具は超ファンシ~な洋風猫足家具。間違ってい る。ホテル横の適当なメシ屋で適当にメシ。古城をうろつく。あまりの人の多さに、小僧祖母が結構衝撃を受けている。だから言うたではありませんか。

ホテルの中庭。





超ファンシーな家具。誰の趣味や。

2007年8月24日金曜日

Day01 出発

定時ダッシュ。

湾仔7時発のバスで深セン宝安空港へ。今夜はエアポートホテルで一泊。明日早朝の飛行機に乗る。


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娘夫婦と孫と一緒に旅行に行きたい祖母、しかし娘夫婦の旅のスタイルは・・・。この旅行は娘夫婦が普段どういう旅をしているかの片鱗を伺わせるべく、あまり容赦なく移動してみた。それでもまともなホテルに泊まり、観光用に車をチャーターするなどして譲歩したつもり。
 
2007/08/24 Day01 退社後にバスで深圳空港付近へ
2007/08/25 Day02 午前便で麗江へ移動。ホテルは予約していないので歩いて探します。
2007/08/26 Day03 公共バスで中甸(香格里拉)へ。チベット仏教寺院観光。祖母に高山症状が。
2007/08/27 Day04 急いで麗江へ下りる。観光なのか苦行なのかわかりません。
2007/08/28 Day05 白沙、草原、(人口の)滝、束河鎮と回る一日ツアー。
2007/08/29 Day06 麗江から飛行機で深圳へ。運良く香港へのフェリーの時間に間に合った。