本日は四国みぎした55の日。まずは高知駅から奈半利まで、しんたろう2号という特別列車に乗って移動。名前はもちろん中岡慎太郎で、右側にオープンスペースがある遊覧列車だが普通料金で乗れる。海沿いを走るので景色が良いことと、オープンスペースに立ったままトンネルに入るとすごい風圧と急激な気温変化でおもしろい。(子どもか)
終点の奈半利からは路線バスに乗る。ちっこいバスだった。室戸岬で下車。ここは霊場の一つらしくて、水辺の岩場にお遍路さんの札がたくさん散っていた。
さてここから次のバスに乗るときにちょっとミスがあった。来たバスが別の会社の特殊なバスで、みぎした切符では乗れないやつだったのだ。でも次のバスを待っていると甲浦での乗り換えに間に合うかどうかわからないので乗っちゃう。1,700円。高知東部交通のウェブサイトは時刻表が極端に見づらく、また「運転手が足りないために減便中」などの不吉な表示もあり、ここの乗り継ぎが今回の旅でそもそも一番懸念箇所だったのだ。そして室戸岬はまさかの圏外で確認しようにもWebもMapも出なかった。
バスはすかすか走り、道の駅東洋町というところで乗り換えて甲浦へ。ここからは右下切符に乗れた。来たバスは甲浦からそのまま鉄道に乗り入れて列車になるという不思議な乗り物で、絶対採算取れてないと思う。乗ったままでいると、甲浦で「鉄道モード切り替え、スタート」という棒読みの女性の声でアナウンスがあり、すかさず阿波おどりのお調子が始まったので無茶苦茶おかしかった。車の下で何かをしている気配がある。北京からモスクワへのシベリア鉄道は中国とロシア・モンゴルでは軌間が違うため、モンゴルとの国境を超えるときに乗客を乗せたまま車幅の違う台車に載せ替えるのだが、あれとちょっと似ている。(大学生の頃から乗りたいと思っているが乗ったことなし・もはや乗ることは不可能っぽい)
数十秒で同じ棒読みで「フィニッシュ」とアナウンスがあり、バスは軽便鉄道に早変わりした。運転手はそのままで、田舎の田んぼの中をすべるように抜け、いくつかの駅を経て阿波海南駅へ向かう。JRと接続する阿波海南駅からはこの乗り物はまたバスに戻るので、さっきの棒読みアナウンス+阿波おどりのお調子がもう一度あっておかしかった。
阿波海南からは一両編成の単線で、緑のトンネルをくぐる美しい軌道になる。右手に時々海が見える。徳島に近づくにつれ民家が多くなり、郊外の市街地になり、やがて徳島に到着。6時半頃の到着だが、駅からホテルの間にあるスーパーの魚屋が7時に閉まるので、ホテルの前に先に寄って夕食を調達。夫のためにこんなんまで調べてやる私は偉すぎだ。
チェックインして夕食。思ったよりでかいホテルだった。中高年向けのお遍路さんバスツアー客などが泊まっていた。というわけで、部屋は広めできれい。うれしいな。
食後に宿の周りをうろうろしたが、徳島駅前ってなんにもないのね。だってショッピングセンターが7時に閉まるんだもんね…。コンビニでおやつを調達して、本日は終了。明日は早いのだ。