
石蓮花ってなんじゃろ。

冬瓜ジュースなんてのは、香港では聞いたこともない。

されお出かけ。バスを待つ。左から医療検査所、入れ墨屋、アキバ系中古模型買取屋。入れ墨屋、よく見ると無痛入珠とある。ほんまに無痛で入るんか。なんの気無しに「無痛入珠」で検索したら、子供が聞いてくるから通学路にその看板を出すのはやめてくれという台湾の保護者から申し立てのニュースがあり、ちょっとワロタ。

第二市場を参観。日曜なので六角楼には入れなかった。

台中市内をぐるっと一周するバスが出ている。

今日は市内観光と思っていたが、街が暑すぎるのでバスに乗ったり降りたりするのはやめて、近郊の町行きの中距離バスに乗ることにする。水里というところ。

同じ道を往復するのもアレなので、帰りは別の道をと検索したら、水里には台鉄の支線の駅があって、また列車に乗れることがわかって鉄子嬉しい生きててよかった。線路と平行に走ったり踏切を超えたりしつつ、一時間ほどで水里到着。


市場を逍遥、川べりで昼メシ代わりに鳳梨(菠蘿)を食う。品種と味の特徴を教えてもらった。


駅~~~!駅!駅!駅!




駅舎の裏側。

この線は集集線という狭軌鉄道、水里の先の車埕が終点。

ということはここから起点の二水に帰ると、私は集集線を一区間だけ乗り残すことになってしまうのだ。それはイヤだという鉄乙女心を夫に訴え、まずは車埕行きの列車に乗った。忘れてた。今日日曜や。人一杯や。降りんとこ。

というわけで区間車「田中」行きとなってそのまま折り返す。

二水到着。特になにもない小さな町だが、駅近くの公園に火車頭があった。


大雨なので傘を持っている私だけが見に行った。夫、なんぼ言うても傘を買わん(台中で買ってその日のうちに無くしたので意地になっとる)。


駅の旅遊中心の女性に強力オススメされた水煎包。おいしかった。

この旅遊中心の女性に阿里山は行かないのかと聞かれ、夫が人が多いから…と答えると「誰說的?誰說的?誰說的?啊!?」とめちゃめちゃ辣な口調で返されて夫タジタジ。もちろん意地悪なのではなくて、ちゃきちゃきの口調の彼女は書類棚の奥をゴソゴソ探して、旅行者が訪問できそうな阿里山の原住民部落の資料をどっさりくれた。次回への宿題とする。
さて二水ではもうひとつあったこと。私は傘を持っているが夫は持っていない。駅へ帰る道で土砂降りになり、しかし列車の時間は迫る。「私はゆっくり歩いて帰るから、あなた雨足の合間を見て走ってきなさい」と言い残して駅に向かう。駅の待合室で(次の列車には乗れんかもな…)と思いながら夫を待っていると、傘をさした夫が帰ってきた。とうとう買ったのかと思いきや、傘は古ぼけている。なんと、軒下を借りていた洋品店の女主人に傘は売っていないのかとたずねたら、「商品はないがこの傘をお持ちなさい。古い傘だが駅までは使えればいいから」と、折りたたみの傘を頂いたというのだ。
それがこの、香港に帰った夫が修理中の傘だというわけです。あまりにも感動したので、この傘は吉祥物に違いないといい出し(それもどうかと思う)、一人で山歩きをするときのお守りに持っていくのだとか。そして台湾がよすぎていきなり台湾シンパになったスナフキン夫。


傘の件で感動しつつ、首尾よく狭軌鉄道に乗れたしやわせな気分で台北行き列車に乗り換える。途中でふと思いついたのが、「途中下車したら先日見逃した扇形車庫を参観できるのでは…」 鉄悪魔の囁きである。彰化で降りたら、20分の差で閉まっていた。うっうっうっ。メシだけ食って帰る。
昆布でダシをとった海鮮泡飯

いろんなのが入ってた

これは麺ではなく、たけのこを細切りにしたものなのである。

けっこういいサイズのとこぶし。

駅に戻り、北上するやつならどれでもいいんだろうと、来た列車に乗る。自強号である。空いてる席に適当に座ってみたけど、ええんかこれ。特急券とかいるのかな。

Google Mapで移動を確認していて気がついた。この列車、台中経由せんがな!えらいとこまで行ってまうがな! 気付いたのが早くて出血は最小限で済んだが、沙鹿から一時間かけて鈍行で台中に戻る。楽しい。(鉄子なので)


台中帰ったら日が暮れた。

遅くなったけど、台中駅裏の林信一福堂まだ開いてた。私はここの土鳳梨酥がちょっと酸っぱくて好き。

「パイナップル本来の繊維ガモサモサって感じます」ガモサモサとは。


レモンパイを買おうかと思ったが、箱が大きくてかさばるので箱の小さな芒果酥にした。ひとつ味見。ちょっと甘いかな。しかしこれは会社に持っていったら土鳳梨酥より好評であった。見た目もチャイニーズ好みなので、贈答品によいのかも。(越後屋、ぬしも悪よのう的な見た目である)
