***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

2022年10月21日金曜日

十年ぶりのタイ

 二年八ヶ月ぶりの海外旅行となるタイ、普段履いてるスニーカーで行こうと思ったが、それは通気性良くて雨降るとすぐ中まで濡れるので、向こうは雨季だしゴアテックスのシューズ買っちゃった。サングラスも見つからんので新しく作った。眼鏡とセットで上にアタッチするやつにした。眼鏡は外歩き用の度で遠近両用。室内用の単焦点も持っていく。調べてみるとM&Sもシャトレーゼもバンコクにもあ、お土産にならんので龍島のクッキーを買ってきた。ハズレはないはず。

と、ここまで万全の準備をしたのに、出発前夜に前歯が欠けるという滑り出しである。正確には去年の三月に欠けて直したところのレジンが外れた。排骨をガリガリ食ってた私が悪い。床のフローリングの隙間埋め用パテを出してきて、じっと見つめてしまったわ。年取るってやーね…

着替えを五組と最低限のもの(洗面用具と常備薬と充電プラグにパワーバンク)を入れて、4kg弱。今回はフル荷物で移動がてら観光日が一日あるので、荷物は軽めにしときたい。









さて、六時半起床で七時出発。いつも乗るエアポートバスが、今は一日五本ぐらいしか走ってなくて時間が全然合わないので、エアポートエクスプレスで行く。二人でHKD170のセット券がある。












列車がランタオ島に渡って右手に海が見えて、低い上空に離陸したばかりの旅客機の腹を見てたら、ドーパミンがどばーと出てきた。二年半ぶりのこの感覚よ…!

出国は結構混んでいて、列に並んでいると「草津」というTシャツを着た香港人男性が輝く瞳で日本で何を食べようかという話を連れとしていて、"返郷"のヨロコビを全身にみなぎらせていた。

おお俺たちの香港エクスプレス。HKD1800でタイと往復してくれるおれたちの路線バスよ。












乗ったぜ












食べたぜ(食べてみたかった。たぶんもう二度と買わない)












入国は大変スムースで、初めての新空港。スワンナプーム空港。なかなか名前が覚えられない。新空港にはエアポートリンクという高架鉄道が通っていて、下の道をトロトロ走る鉄道駅としか接続してないドンムアンよりぜんぜん便利になっている。エアポートリンクの切符はプラスチックのトークン、35B/人。

マッカサン駅で下車、MRTペチャブリ駅に乗り換え。ここでMRTカードという非接触型カードを180Bで買った。80Bがデポジットで100Bが運賃。MRTはほぼ地下鉄。バンコクにはこのほかにBTSという高架鉄道があり、ラビットカードという別のカードを使う。エアポートリンクと三社合わせて、香港のオクトパスみたいにしてくれたら楽なのにな…(計画はあるらしい)


さて懐かしのホアランポーンで下車。地上に出ると道の反対側にかまぼこ型の正面が見えて、気分がアガるアガる。予約しておいたホテルは目の前の橋を渡ってすぐだった。









じゃーん。これが部屋からの眺めである。この眺めが欲しくて、ホアランポーンが見える側の高層階にしてくださいって、予約時にお願いしといたのだ。当たり当たり当たり!












どこへ行ってもとりあえずチャイナタウンの夫の希望により、ヤワラーへ。












潮州料理屋でまず食べた。鴨と豆腐と鹹菜冬瓜湯ととりごはんで270B。 












観音廟で旅の無事を祈願。









おなかがくちくなると、ひさしぶりのバンコク内を色々移動してみたくなり、夫が言うままにMRTに乗る。私は買物には全く興味がなく(あとば死ぬだけなので身の回りのものは減らさねばならない)夫が私を連れて行こうとしているところがチャトゥチャック・ウィークエンドマーケットであることには全く気付いていなかった。ノーマークだったので。で、夫は夫でこちらもやはり買物には興味がなく、そのマーケットのそばの果物市場が夫が読んだ中文記事で紹介されてるマーケットだと誤解して、そこで果物やちょっとしたタイのおやつなどを食べ、果物ジュースを飲み、ほぼ満足して帰途についた。

しかし私は内心不審に思っていた。さっきの市場、わざわざ旅行記事でオススメされるほどの市場だとはとても思えない。そこで帰りの駅で地下鉄に乗る前にサクッと検索すると、今いる場所はチャトゥチャックで、ウィークエンドマーケットが開催されるところで、それはさっきの果物市場から大通りを隔てた向かいであるということがすぐわかった。夫にそう伝えると、ヤツは無言になった。

もう一度大通りを渡って買物マーケットに行く気もせず、私の提案でエラワン(四面佛)にタイ再訪のご挨拶に行くことにした。信心深い夫はここで踊りを奉納したことが何度かある。今回は踊りは奉納せず、ドーナツ型に編まれた黄色い花とお香だけを買った。





















ホテルに戻る前に、ホアランポーンの駅の構内を見に行く。ああ、ターミナル駅はよいのう…。鉄子痺れちゃう…。旅に出たいのう…(現在旅行中であることはこの場合、脇に置く)






















駅から三分の宿に戻ると、こんな夜景になっていた。

















この眺めのためにここに泊まった宿。

The Quarter Hua Lamphong by UHG

1300B/HKD273/5,105円(朝食込み)、これは事前予約の週末の値段で、平日であればもっと安く、空きがあれば当日にはもっと安くなる。でももう堪能しちゃったので、次回からは500Bぐらいのとこ探すかな。頻繁に来るようになるだろうし。





















なお、我々程度が泊まるには何不自由ないお宿ですが公式ウェブのキラキラしさはだいぶ盛ってて、地階から途中までは別のテナントが入ってる雑居ビルでレセプションが12階にあり客室は階下という作り、レセプションと客室廊下はきちんとしつらえているが、他のテナントとは別の専用エレベーターホールが雑居ビルの雑なコンクリ内装のままという謎な措置。

香港の倉庫ビルっぽい作りなのだがエレベータが貨物用の重量ローダーではないので、もしそうだとしても軽い商品しか扱えない。5階から7階ぐらいまでは駐車場になっているのでやはり倉庫的な使い方がされているのかと思ったら、後日見たら車高制限がかなり低く、ヴァンぐらいしか入れないのでどうもそうでもない模様。ようわからん。

まあいいや。久しぶりに旅行に出たアラ還暦夫妻には、いちにちめは盛りだくさんで楽しかったよう。