起床。泊まり心地は悪くなかった。延泊を申し込みに行くとなんてこと、Full。会安に4泊して4泊とも違う宿に泊まるとは。アホアホな私達であるがコレも行き当たりばったりの旅の醍醐味、よしとしよう。
とりあえず朝食。オープンエアのレストランでブッフェ。ぼろぼろのサッカーボールが転がっており、そのボールと、朝食を食べ終わってぶらぶらしていた同い年ぐらいの白人の男の子を交互に凝視していた小僧、意を決して立ち上がり、なけなしの英語力を振り絞った。
小僧:「いずでぃすゆあぼー?」
男子:「No.」
小僧:「れっつぷれい?おーけー?」
男子:「OK!」
いい意味でいい性格ですよね、小僧。
食後に近隣の宿を見て回るも、いずこもFull。もしくは普段は使ってないようなひどい部屋しかなく、あきらめてチャリを借りて違うタイプの宿を探しに行く。中級クラスの宿はニューイヤーの団体客受け入れでいっぱいいっぱいのようなので、方針を変えてバックパッカーが泊まるような安い宿を当たる。会安古城内の安宿を当たると、最後の一室が残っていた。USD15。安いし、時間ももったいないのでここに決定。なんと昨日泊まっていた宿と同じ経営だという。昨日の宿に預けてある荷物は昼までに運んできておいてくれるというので、借りたチャリでそのまま遊びに出かけた。対岸の会安半島へ。
いい天気だ。安楽寺というベトナム大乗仏教の寺があり、参拝。というより、寺らしき建物に”Chua An Loc”という看板がかかっていたので、これは安楽寺という意味だろうと推測しつつ入ったらその通り、本堂内部に漢字表記があった。ダナンの仏教徒が寄進したという、大きな大理石の観音像があった。
さらにサイクリング。小さな祠があった。中国風ではあるが、やはり中国のものとは違う不思議なエキゾチックさ。半島をくるりと一周りして旧市街へ戻り、ホテルに帰って水着に着替えた。本日はビーチの日だ。天気もいい。
またしても5キロのサイクリング。途中の店”ZON”でランチ。魚をバナナの葉で包んでBBQにしたものは香ばしくておいしかったが、トマトソースのペンネはいまひとつ。ソースじゃなくてケチャップでしょこれ。
ビーチに行くと朝食の時に遊んだ男の子の家族がいて、向こうも小僧に気づいて遊びたそうに寄ってきた。セパタクローのボール、二度目の出番である。家族の両親はシンガポール在住のベルギー人で、10月には香港に旅行したそうな。シンガポールよりもずっと中国的で面白かったという。そうだろうな。香港は最近、MTRの広告などもこれまで必ず中英文両表記だったものが、漢字一辺倒になりつつある。コスモポリタンではなくなった香港というのは、存在価値の危機だと思うのだが。
夕暮れまで遊び、うみっぱたの海鮮レストランで食事。蟹USD10/kg。二杯選んだら1.1kg。新鮮でお肉むっちりで美味美味。冷凍ではない鶏肉のBBQ、シーフード炒飯、ビール。
チャリでチャリチャリっと帰りました。
***このブログについて***
書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。