船着場で魚を見物した後、屋台でもち米と鶏の朝食。鶏のから揚げ二つともち米で20バーツ。これは激安、しかも揚げたてでうまい。あとは食後にどこかで果物を買えば、朝食は完璧ではないか。
午前はトンサイベイの奥のビーチで遊泳。韓国人の団体さんがたくさんいた。ここで小僧に教え込む。「新婚さんはおそろいの服を着やんなアカンと法律で決まってねん」 なんで素直に信じるのか小僧。その歳でそれでいいのか小僧・・・。それ以来ペアルックを見かけるたびに「あっ!新婚さん!やっぱり法律で決まってるねんな!」と母に報告してくれるので、母はいろいろと心配だ。
満足して宿に戻り、チェックアウト。昨日の一通りの調査を経て、この宿はなかななか悪くない宿であったとわかる。1500Bは相場としてはお得だ。広いし、きれいだし。アザーンが気にならない方にはお勧め。
さて本日の宿。窓からちょろっと海が見える。これだけ見晴らしのいい部屋は稀有。



視線を少し下にやると、この通り。村に面しているのだ。

部屋の中からこんな感じ。悪くないでしょう?

部屋。昨日より狭いが、文句なしに清潔である。従業員の愛想も昨日よりよかった。ナイトスタンドが天然の貝なのが残念。環境保護を考えると、貝製品のお土産は買わないようにしましょう。特に大きいもの。

さて村の街灯を見る。おや、太陽発電だ。

しかしあっちの方のパネルにはぼこぼこ凹みがある。なぜでしょう?視線をずーっと上のほうにやると、

椰子の木。昔、トンサイベイのはずれの丘の上に若い白人が開いたバーがあって、椰子の柱と椰子の葉の屋根だけの名前も無いバーだったが、看板があってこう書いてあった。"A COCONUT ISN'T ALWAYS CRUSHED BY YOU." ココナッツはいつもお前さんにぶち割られてるわけじゃないんだよ。お前さんの頭をぶち割ることだってあるんだよ。で、ぶち割られた太陽発電パネルというわけだ。

別の街灯は本来の電灯に何か問題?むりやり他の電球を下げてある。こういうどうでもいいものを観察するのは大好きだ。

さて、午後からの半日ツアーに出発。ロングテイルボートに10名ほど乗り込んだ。

まずはモンキービーチへ。それからピーピー・レーを目指し、ツバメの巣をとる洞窟を外から見物。昔は中には入れたが、今は禁止だそうである。さらに島を回りこんで、浅いラグーンに停泊して遊泳。水はきれいだったが、魚はほとんどいなかった。

その次のラグーンには珊瑚があり、泳ぎたかったのだが、上陸してここからマヤベイに向かうという。細いビーチに下りて、人がやっと一人通れる岩の間の洞窟のような通路を通り抜け、階段を上って島の内部へ。木々に囲まれた細い道を抜けると、デュカプリオの映画「ザ・ビーチ」の舞台となったマヤベイに到着した。

美しかとですが(なぜに九州弁)、我が家はビーチにはほとんど興味は無く、スノーケリング派なのよね・・・。ビーチに荷物をほっとくわけにも行かんので、誰かが見張りに残らんとあかんし。というわけで、小僧と夫が泳ぎに出て、私は日記を書きつつすごした。西側に断崖があるので、ビーチの一部が午後からは影になって過ごしやすい。
夕暮れ近くになり、出発。ピーピー・レーを一回りして、ピーピー・ドンへ出立したが、風が強く波が荒い。結構揺れる。波しぶきを受けてずぶぬれになり、小僧が恐怖でガチガチになっている。と、海上で運転手がエンジンを止めて言った。「救命胴衣を着てくれ。前をしっかり閉めてくれ。」アヒャ!
乗客が指示通りに救命胴衣を着込むと、運転手は静かに言った。「レッツ、ゴー!」そして全速力でピーピー・ドンに向かったのだが、ガチガチの小僧がブツブツつぶやいていた。「おかーさんヒドイ。こんな恐ろしい船に僕を乗せて。ボクもう絶対この船に乗らへんねん。」小僧はこの旅であと3回ロングテイルボートに乗ることになります。
帰還。風呂。メシ。盛り場をうろうろ。小僧は私や夫と違って、賑やかなところが好きである。特に白人の集まるバーが好き。座って飲もうぜという。あと10年もしたら、ランカイフォンとかに行くタイプになるのかしら。
迷路のような島の通りを探索し、パーティを覗き見し、興味津々でタトゥを入れているところを見物したりしてから帰宿。もっぺん風呂入って寝た。明日は一日ツアー!