***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

2019年12月11日水曜日

石垣旅行・補遺

私は日本語を聞くときによく、息子はこの日本語を聴き取れるであろうかと考えながら聞いているのだが、今回これはわからんやろなーと思った箇所が以下の通り。

ひとつはグラスボートの船長さんが珊瑚の説明をするのに「『被覆性』のサンゴ」「サンゴに寄生する『褐虫藻』」と言った部分、それからもうひとつは、バスガイドさんの説明の「『一属一種』の八重山ヤシ」。

聴き取りではないが、この字はわからんやろと思ったのが米ドルとしての意の『弗』という字。これらは多分、息子の語彙にはないと思う。

でもこういうの、正直言って普通の日本人がどのくらいの割合でさくっととわかるもんなんでしょうかね。



石垣、竹富では祠にあるコンクリートの「鳥居」に、正直言って違和感をおぼえた。調べてみるとやはりというかだいたい推定した通りの事情である模様。



寝る前にヤクルトを三本飲まないと安眠できない夫、今回の滞在でどこにも発見することができず、私に文句をいうので「ヤクルトはヤクルト小姐が週に数回、自宅か職場に届けに来るもんやから…」「おお、やはり本国には本国の流儀が」ガイジンに忍者ネタを吹き込んだような微かな罪悪感…

2019年12月10日火曜日

Day 4 石垣 → 香港

泊まっていた宿の朝食は、麺と具とスープを自分で組み合わせる沖縄そばと、じゅーしぃ(炊き込み御飯)。シークヮーサーも美味しかったです。
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チェックアウト後、何度も歩いた道なのに、四日目にして初めて祠があることに気付いた。もちろん拝む。ただ名前などはわからない。
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サヨナラ石垣。私達の到着前日まで雨だったそうです。そして私達が飛行機に乗るときに、大降りになりました。
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無事帰宅。二杯目のヤギ汁が食べられなかったこと、またその店で「沖縄のヤギ汁は塩味と味噌味があるが、うちは塩」という説明が気にかかっていたらしく夫、帰宅するなり羊の味噌汁を作り始めた。(羊肉は常備している我が家) うまいにはうまいが、いまいちパンチに欠ける味。
夫「やはりヒツジでは物足りない。肉屋に頼んで黒山羊が入荷したら連絡してもらうか」黒ヤギ最近肉屋であんまり見ないよね。



また行きたい。

2019年12月9日月曜日

Day 3 竹富島

朝食を抜いて、早めの昼食にやぎ汁もっぺん食べに行ったのだけど、今日は牛汁しかなかったの。でも牛もたいへん美味しかったです。
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さてそれから、フェリーに乗って竹富島へ。自転車を借りる予定だったのだが、夫がぎっくり腰で傘を杖代わりにヨボヨボ歩いている現状なので無理。海辺を歩く。幸い干潮で、岩場に沿って歩ける。
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一キロほど歩いていると海に向かって立つ鳥居があり、「これは絶対に航海安全と海上平安の神様、ということは我々が拝むべき神」と、スナフキンが陸に上がって道に吸い込まれるように歩き始めた。果たして小さな祠があり、形ばかりのお賽銭を置いて丹念に拝む。それから、海から上がって来たのとは別の緑のトンネルをくぐって道に出た。
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表の道に出てびっくり、立て札があり、その祠の名前と説明と「神聖な場所なのでむやみに立ち入らないで下さい」と。しまった!
慌てて外からもう一度祠の方角を拝む。説明によれば果たしてそこは航海安全と海上平安の神であったので、これは夫が拝む天后娘娘が外つ國のご同業にお引き合わせくださった縁だと考えて、ご寛恕願うことにする。

さて気を取り直して竹富島観光。なんかもう、嘘みたいに美しいところですよね。しかし先月京都で星海社新書の「パンクする京都」を買って読み、かつ過密都市香港での生活者であり、また先程うっかり禁制の聖域に入ってしまった観光客の私にとってはなかなか辛く、申し訳なさがある。
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人々の生活の場にお邪魔しているのに、自転車も借りず、水牛車にも乗らず、申し訳ないばかりである。さてフェリー乗り場のそばに小さな民俗博物館的な施設があり、私としてはスナフキンがいなければこういうところで一時間でも二時間でも過ごしたいところ。そこで本を二冊買った。
石垣の南山舎の本で、日本最南端の出版社なのだとか。本の上に乗せているのは、さきほどの美崎御獄(みしゃぎおん)の下の海辺で拾った棒珊瑚と波洗いガラス。触れると涼しい音がする。
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離島ターミナル(フェリー乗り場)から宿までは石垣の繁華街を通って帰る。
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榕樹(ガジュマル)の根。
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小腹がすいたので商店街のうお屋で刺し身を買って部屋飲み。
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この石垣の牛乳、信じられないほど美味しかったです。
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さて夜、夫が民謡酒場に行ってみたいというので、勝手がわからない外国人にも入りやすかったガラス張りの路面店に入ってみた。
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滞在中にもう一度食べたいと言っていたゴーヤチャンプルーも食べられたし、夫はとても満足だったようで、私としても嬉しい限り。
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最後にみんなで輪になってカチャーシーで踊って終わった。
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2019年12月8日日曜日

Day 2 石垣一周バスツアー

昨日盛り場を歩いていて思ったが、琉球って呑み助には多分とっても危険な場所…。
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さて本日は(歩けないので座って過ごせる)一日ツアー。まず唐人墓。明らかな閩南樣式なのは台湾の師傅が作ったからか。
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裏の寄付金者名簿を見ていて気づいたことは、金額の単位が弗であること。たくさんの学校が寄付金を出してくださっていること。学校の数が意外と多いこと。
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金額の単位が弗である件を隣りに立っていた人たちに話しかけてみたが、私が何を言っているかわからなかった模様で、多分「弗」という字も知らないのであろうし、私(や息子)と同程度の好奇心&発見を喜ぶ心というのを大多数の人に求めてもしょうがねえんだろうなと、上から目線で思ってしまった。(偉そう)

さて次は川平湾。追加料金を払ってグラスボートに乗り、珊瑚と魚とシャコ貝を見物。先っぽが青い枝サンゴ、じゃがいもそっくりなサンゴ、岩みたいな被覆性のサンゴ等、なかなか面白かった。乗ったのはこの船じゃないんだけど、ベタな名前なので撮ってみた。
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丘の上にたいそうフォトジェニックな祠があり、写真を撮ってから名前を見ると、観音堂。しかし近づいてみるとしめ縄が張ってあるのである。天后宮にはだいたい天后娘娘と觀音娘娘が一緒に祀られてるのと同じようなもんですかね。
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ポーザーおばさんの食卓というレストランで昼食。「ポーザー」を漢字で書くと包丁で、料理をする人という意味だそう。
この時の中国・香港人の反応が微妙でおもしろかった。ただのうみっぱた(川平湾)での滞在時間が一時間あったのに対し、「昼食時間は35分」とバスガイドさんが告げた途端、静かな衝撃が広がっていたのだ。(昼めしにたったの35分…)(ざわざわ…)(ざわざわ…)という感じ。きっとカルチャーショックだったのだろう。

 ハンバーグと沖縄そばとゴーヤともずくとミミガーとチキアギー(つけ揚げ・さつま揚げのこと)
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食後に再乗車。バスの中の「石垣島に小学校は何校あるでしょう」クイズで、皆さん3校とか5校とかおっしゃってる中で、私が二十校はあるんじゃないかなと言わなかったけど思ったのは、さっきの寄付金名簿に小中合わせてその位あったので、返還前にそれだけあったなら、少子化の今でももうちょっとあってもおかしくなかろうと思ったから。ほぼ当たり。21校だそうです。中学が十数校で、高校が三校。
それからバスガイドさんの三線弾き語りを聞く。お上手!声も素敵。文化だなあ。よく知られた新曲ではない安里屋ユンタの原曲と、恋人と引き裂かれて黒島から石垣に来て、死んで野底岳(ぬすくマーペー)となった女性の嘆きを歌ったつぃんだら節、最後は香港・中国人にサービスで「花」。

さて天然記念物で八重山の固有種である一属一種のヤエヤマヤシの群生を見物。根元が子泣き爺みたい。ヤシには年輪がないので、幹の輪上の筋で樹齢を数えるとか。ヤシとは言え、身はマッチの先っぽぐらいの大きさであった。
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バスは島の最北端へは向かわず、首のようにくびれた部分の東にある丘、玉取崎展望台に登ってこのツアーは終わりになる。ビューポイントからの眺望。
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島の北部のくびれた部分は、一番短いところで西から東まで200mしかなく、昔は太平洋側が荒れると東シナ海側へ、またその反対へと、刳船であるサバニを担いで陸地を越えたそうだ。そこでその地名を船越(ふなくやー)という。
陽光が差すと海が真っ青に輝きいかにも南国なのだが、香港から来た身には風が冷たいので、脳がバグを起こす…。普段みなみのしまに住んでいるので、石垣島はきたのしま…(意味も無く損した気分)
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ふと下を見ると「売地」という札が立っててビックリした。買えるの、ここ。
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このパイナップルみたいなのはアダンという植物。食べられないことはないが、別に美味くもないらしいです。熟れるといい匂いがして、コウモリの大好物らしい。スナフキンはこの植物は香港にもあるというが、私は見たことない気がする。
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ツアー終了。バスターミナルで解散。焼き肉はもう食わぬと誓ったのに、また食ってしまったのだ。それもたらふく腹いっぱい。

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2019年12月7日土曜日

Day 1 香港 → 石垣

予定通り朝四時半に家を出て空港へ。スナフキン、ぎっくり腰でゆっくりしか歩けない。荷物は全部私が持った。

道には車が皆無。
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空港の第二ターミナルは改修で閉まっていた。荷物はすべて機内持ち込みとするが、一応重さを測られた。三泊四日二人分の荷物が計6.4kg。

到着したお宿は地階で泡盛の試飲可であった。このほかに、シークヮーサー果汁とさんぴん茶(ジャスミンティー)とコーヒーが飲める。夜にホテルに帰ってきた時に、寝る前にちょっとだけ座っておしゃべりしたいときなどに便利。
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お昼ごはんのやぎ汁(よもぎ入り)がたまらなくいい匂い。最初「無理かもしれないから、一人はヤギで一人は牛にしておく?」と聞かれたが、わたしたちふたりとも羊肉が大好物なので、おそらくヤギでも大丈夫と考えたら大当たり。たまんない♡匂いです。
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夕食はゴーヤチャンプルーと島野菜の天ぷらと生牡蠣二つづつと泡盛をロック。スナフキンがゴーヤチャンプルーというものを生まれて初めて食べてとても気に入ったようなので、たぶん帰ったら自分で作ると思う。
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2019年12月6日金曜日

2019 石垣島・竹富島もくじ

【旅のきっかけ】

私はちうごくへ旅行に行きたいのだが、夫が渋っている。夫は私と違って結婚前にとうに全省踏破しており、行きたいところもだいたい訪問し終わっていて、最近一人で行くときも人煙稀れなドド田舎の山の中ばかりだった。私は行ったことないとこもたくさんあるし、ちうごく語も喋りたい。

ほんでは夫がどこに行きたいかというと、日本なのである。ワシはイヤじゃあああああ

夫「日本行きたい」
私「日本行きたくない」

落としどころ:琉球



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Day 1   香港 → 石垣
Day 2   石垣一周バスツアー
Day 3   竹富島
Day 4   石垣 → 香港
石垣旅行・補遺