少し離れた場所にあるもうすこしましな宿にいく。朝食をとれるかと聞いてみるとOK。たっぷり食う。博物館が開くのは10時半。インド時間なので30分ぐらいの後ろ倒しがあるやもと懸念し、10時ぐらいまでそこでコーヒーを楽しむ。それからサイクルリクシャーを拾って博物館へ。案の定開いておらず、向かいの公園を散策。学校が休みらしい男の子たちがドッジボールをしていた。小僧もまぜてもらった。

博物館前の露天チャイ屋でひといき。もはやどこにおいても、懐かしい素焼きの杯は見られない。いくらインドの手間賃が安いと入っても、プラスチックのぺらぺらカップの方がずっと安いからだろう。しかし素焼きは投げればいずれは土に返った。プラスチックではそうもいくまい。

じゃーん。カニシカ王が我々をお出迎えだ。

美しきかなグプタ様式の釈迦像よ。

頭部が失われておりまする。破壊されたか盗まれたか。

どこかにこのように頭部単体で残っていることを願うが、それはないのかな。この頭部はかなり有名なはず。どっかで見たことあるぞ。

今回印象的だったのはこれ。クベラ(宮毘羅)、つまり金毘羅(こんぴら)さん。財富の神様だそうでございます。いよっ、太っ腹!グプタ朝はクベラ信仰が盛んだったようで、クベラの像がみたことないぐらいたくさんありました。一方ヴィシュヌやシヴァは影が薄く、クベラに次いでたくさんあったのはスルヤ(太陽神)。現在の民間信仰でスルヤってのもあまり聞かないので、神様にも流行り廃りがあることがわかります。

時代が下がるほど、技巧が発達してきます。

小僧と私が気に入ったのはこれ。頭部が欠けているのが惜しいが、シマリスのレリーフ。写実的。

一方うちのおっちゃんが気に入ってたのはこれ。シヴァリンガ。写実的・・・

いやしかしワシはガンダーラ仏のどっしりモッサリしか感じがやはり好きだ。たまらん。これ悟り開く前やんなあ。ええなあ。

母のわきの下から生まれるシッダルタ。大昔にデリーの国立博物館で似たものを見た記憶がある。もっと細かい彫りだった。でもこれも悪くない。

断食するブッダ。定番。

これってギリシャ神話のアトラスだよね?ヘレニズムだな~~~

奥にテラコッタのコーナーがあった。型とその産物が並べてあった。おもしろい!

くっきり。

そしてそのテラコッタのコーナーで最も感動したのがこちら。素焼きのかかとこすり。

裏に首飾りを加えた孔雀の型押しがあります。何が感動したって、コレと全く同じもの(裏の孔雀は無いが)が、あちこちの道端で売られてた!

で、コレってグプタ朝後期のものだそうなのですよ。グプタ朝は西暦320年から550年ごろ。1500年ほど同じものを使っているのねインド人・・・買って帰ってこなかったことが悔やまれる・・・

小僧はこれも気に入っていた。ガネーシャと乗り物のねずみちゃん。

博物館の中庭。

いやー、堪能したわ。これだけのためにインドに来たとしても惜しくなかった。うっとり。
さて移動。マトゥラーへはバスで来たので、プチ鉄としては是非列車にも乗ってみたいところ。で、辛抱強く並んだ。とりあえず乗車券ゲット。しかし座席指定では無い。一人50rpsほど。バスの半額。オソロシイ。

プラットフォームでデリーへ行く列車を待つ。二時間ぐらい待った・・・。私たちの持つ二等座席の列車で席を取ることは完全に無理なので、列車員に断って寝台車に乗車。追加料金は90rps。適当に空いている場所に、先客に愛想笑いをしながら座らせてもらう。
ほどなくさっきの車掌さんが来て、追加チケットを切ってくれる。周りの乗客と話をする。窓際の商人はデリーの人。出張先から帰るところ。隣の団体は南インドからの観光客。読んでいた新聞がドラヴィダ系のまるまっこい文字だった。列車はきわめて高速でサクサク進み、乗ってしまえばバスよりずっと乗り心地がいい。
小僧が眠ってしまうと、窓際のデリー人が自分の寝台(上)を勧めて、この列車がデリーのどの駅に到着するかを教えてくれた。この人は面倒見よく、南インド人たちに駅についてからどう動けばいいかをことこまかに教えていた。私も注意事項のご相伴にあずかる。なんと駅にはプリペイドのタクシー&オートがあり、そこを利用すればぼられることはないそうだ。助かりますねえ。
デリー到着。下車。駅に到着し、しばしの間旅の同行者であった名も知らぬ人々と別離の挨拶をかわすともなくかわすのが、こういう旅のしみじみと趣深いところである。夕闇の中、オートを探す。三人プラス荷物みっつ、93rpsという格安でパハルガンジまで移動。もとの宿へ投宿。
静かな奥の部屋が満室で、ややうるさい道路際の部屋。1200rps。湯が出ればもはやよい。
しかしそれより夕食である。今日は遅くにたらふく朝食を食べたとは言え、昼食抜きでクッキーなどのみであった。
ほどなくさっきの車掌さんが来て、追加チケットを切ってくれる。周りの乗客と話をする。窓際の商人はデリーの人。出張先から帰るところ。隣の団体は南インドからの観光客。読んでいた新聞がドラヴィダ系のまるまっこい文字だった。列車はきわめて高速でサクサク進み、乗ってしまえばバスよりずっと乗り心地がいい。
小僧が眠ってしまうと、窓際のデリー人が自分の寝台(上)を勧めて、この列車がデリーのどの駅に到着するかを教えてくれた。この人は面倒見よく、南インド人たちに駅についてからどう動けばいいかをことこまかに教えていた。私も注意事項のご相伴にあずかる。なんと駅にはプリペイドのタクシー&オートがあり、そこを利用すればぼられることはないそうだ。助かりますねえ。
デリー到着。下車。駅に到着し、しばしの間旅の同行者であった名も知らぬ人々と別離の挨拶をかわすともなくかわすのが、こういう旅のしみじみと趣深いところである。夕闇の中、オートを探す。三人プラス荷物みっつ、93rpsという格安でパハルガンジまで移動。もとの宿へ投宿。
静かな奥の部屋が満室で、ややうるさい道路際の部屋。1200rps。湯が出ればもはやよい。
しかしそれより夕食である。今日は遅くにたらふく朝食を食べたとは言え、昼食抜きでクッキーなどのみであった。
じゃーん。このあたり一帯で一番高いレストラン。

ラムティッカ、ラムのスペアリブ、ラムビリヤーニと、羊肉大好き家族の面目躍如である。小僧の頼んだチョコレートシェイクが激うま。相棒のラッシーも濃厚でよかったです。
熱いシャワーを浴びて就寝。小僧、風呂は四日ぶり。