本日はデリー南郊の古都遺跡、クトゥブ・ミナールへ。がっつり両替を済ませ、パハルガンジからニュデリー駅構内の陸橋を越えて、線路の反対側へ。そこから地下鉄に乗る。ホテルからの最寄り駅は別の駅だが、乗換えがめんどくさいのでそうした。ま、私が鉄道のターミナル駅が大好きで、用もなく立ち寄ってみたいということもある。今思い出したが"Trains at glance"(インド鉄道局の全国長距離列車簡易時刻表)を買い逃して涙目だ。
南部に伸びる地下鉄は途中から地上に出た。列車にはケータイ&ノーパソ充電用のコンセントが複数あった。私が知る限り、日本以外の国ではモバイルデバイスの充電を出先(カフェとか)でちょこっとやらせてもらうのはごく普通のことなので、この方面では日本はかなり不便だ。
電車に揺られることほぼ半時間。クトゥブ・ミナール駅到着。遺跡までは2キロあるのでオートを拾う。30rps。門票は例によって250rps、ルピーがどっさりあるので、太っ腹でオーディオガイドを借りる。一台100rps。日本語を2台と中国語を1台借りた。
石造りのこの塔がクトゥブ・ミナールだが、見るものは他にもいろいろある。

外壁の装飾が美しいですな。

正面部分の装飾。

落雷を受けてしょっちゅう崩れ落ちたりしながら、数代の皇帝が引き継いで完成させたそうである。植民地時代にはイギリスから派遣されてきたインド総督が てっぺんにあずまやを付け足したりしたそうであるが、それはその後任の総督によってさっさとはずされたとか。はずされたあずまやは敷地内の別の場所にあり ました。
その隣のモスク跡。ここには何百年も錆びない鉄柱として有名な「デリーの鉄柱」がある。写真右下の棒。

柱にはサンスクリットの碑文が彫られています。

その訳文。

門のイスラム装飾の見事なことといったら!でも石に新旧があるので、これは多分修復済みですな。

回廊部分。こちらはインド風味。

やーしかし、ここでも小僧は善男善女の地元観光客の皆さんから被写体として引っ張りだこで、デジカメやカメラ付き携帯を持っている人がたくさんわらわらと集まっては小僧の写真を撮り出す場面があちこちで見られた。インドの衆、拙者の息子はそんなに妙な顔でござるか?

「是非ウチの子を抱いて写真を撮らせてくれたまえ!」という熱いリクエストにお応へしているところ。

その他の建築物。赤い砂岩と白い大理石のコントラスト、そしてそれを埋め尽くすレリーフ。



借りたオーディオガイドはたいへん役に立ったが、変なドラマ仕立てになっているのはちょっと閉口した。しゃべっているのも明らかに素人さんで、多分留学生とか、インドの文化庁的なところに出向中の公務員とかそんな感じ。こういうものは聞くのに時間がかかるし、外国語の固有名詞などは一度では覚えられない。もっと淡々と説明文を読み上げてくれるほうが助かる。もしくは紙を一枚配ってくれてもいい。
ふたたびメトロ(地下鉄)でラジブ・チョウク(コンノート・プレイス)に戻り、めっこをつけていた南インド料理やに遅いランチを取りにいくも、なんじゃこれは!というぐらい人が並んでいた。人気店だというのでお昼時をはずしたのだが、何の効果も無し。付近にレストランが無く、しかたがないのでKFCに入る。ここも満杯。気が付くと本日は大晦日、だから混んでいるのだろーか?
一食損した気分で次。ジャンタルマンタル(天文台)。ジャンタル・マンタルというのは、ヒンディでアブラカタブラ的な言葉だそうである。日本語では寿限無寿限無・・・みたいな感じですかね。
要は「天体観測用の天文儀器をそのまま建築物の大きさで作ってみました!」な場所。小僧大喜び。「なにこれ!わけわからん!!!」


ほんとはジャイプルにあるジャンタルマンタルが一番大規模で、世界遺産にも指定されているはずだが今回そこまで足を延ばす余裕がありません。
夕暮れのコンノートプレイスを、洋書屋を求めて歩き回る。人に聞きまくって発見。私と小僧で5冊の収穫。私はヒジュラの自伝、ラシュディの真夜中の子供たち、アショカ王の事跡に関する入門書。小僧はタンタン三話を一冊にまとめたハードカバーを2冊。
ホテルへ帰還。夕食を昨夜の店で取る。今夜はチキンビリヤーニとラムティッカ。そして大晦日なのでビール(インド産のキングフィッシャー)を飲みました。満足。

夜の投宿先。ライトアップしてます。
