***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1996年9月3日火曜日

ロングネックカレン族

カレンの村のうち、ひとつはバイクで自力で行けるそうである。でも私は原付しかのれませーん。貸しバイクのホンダドリームにはクラッチついてるよなあ…。しかも道は舗装されてない山道で、雨であっちこっちぬかるんでるはず。旅行社でジープの借り賃を効いたら750-1000Bであった。ちなみにバイクは 150B。しかし旅行会社の人が言うには、すべての村は入場料250Bをとるそうである。


そこで私にはむくむくと疑問が湧いてきた。その村は本当に村なのか?それとも深センの「世界之窓」「錦繍中華」「中華民族村」のプリミティブなやつなのか?


LPを開いてみるとこうあった。「旅行者たちをひきつけてやまないミャンマー国境とロングネックカレン族の村は、はっきりいってまやかしである。何時間かのたいくつな風景ののちにあなたが出会うのは、カレン族の香具師たちによって囲われている事実上の奴隷たちだ。」やっぱそうか。


すっぱりあきらめて市場の屋台でご飯を食べていると、首の長い女の人が買い物にやってきた。首には金属のわっかがどっさりはまっている。ものすごく重そうだ。(7kgほどあるそうだ) 首は極端に前に向かって突き出されており、バランスのためか背中はずいぶん曲がっている。TVや写真で見たときには、へんなのー、すごいなー、しんどそうー、程度の感想で済んだが、実物を心の準備無しに見てしまった私の感想は、これは観光にしてはいけないやつだ、というものだった。だから、行かなくてよかったんだと思う。


湖のほとりを散策していると、白と灰色のまだらのガチョウが3羽いた。とってもきれい。近づこうとすると相棒が「気をつけろ、ガチョウは人を攻撃するぞ」。言い終わらんうちにガチョウが襲い掛かってきた。背の高さが私のふとももあたりまであり、けっこうでかく、なかなかこわい。飛ぶし。羽をひろげるとさしわたし1mはゆうにあり、ばっさばさばさと風圧をうけると真剣にこわくなって、走って逃げた。


昔、チェンライからのトレッキングで泊まった村で、ヒヨコにちょっかいをだしてめんどりに背中を蹴られたことがある。あれは痛かった。こどものころ、川で泳いでいてアヒルに襲われたこともある。私と家禽類との相性は悪いのか。