***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

2013年12月30日月曜日

day 10 ハノイ帰還 大食らいの日

七時半頃、ハノイに到着。来た時は裏門から入ったが、今回は正面玄関から出てサクッと緑の小型タクシーをつかまえる。ホテルまで50K、チップに10K。部屋が空くのが10時頃になるということで、ホテルに荷物をおろし、先に朝食をとりに出かける。Highland Coffeeで朝食兼ばらまきみやげの調達。250gのコーヒーを計20パック買う。朝食とまとめて1200Kほど。

昼食を例の小綺麗なレストランで。鴨とごはん+レモンジュース(私)、魚とごはん+ビア・ハノイ(夫)、スパゲティ・ポロネーズ+OJ+アイスクリーム(息子)で405K(HKD160)。

雑貨屋でヨーグルトを買う。6K~7K程度。豆乳の大瓶が20K。こちらはあまりおいしくなかった。ハノイには道端でお茶やコーヒーを飲ませる店が多かった。サイゴンではあまり見なかった気がするのだが、どうだったっけ。

道端茶屋に座り、甘いジャスミンティーにライムを浮かべたものを注文する。一杯10K。ヒマワリの種も10K、蝦片(揚げたえびせん)20K。ちょっとしたおしゃべりと時間つぶしにはいい。

することもなく、再びBackpacker Hostelへ一杯飲みに行く。Saigon Beer 30K、Sambucca 60K、OJ 30K。Margarita 110Kを頼んでみたが、こちらはスパゲティとちがってイマイチ。バジルがのってなくてガッカリだった。

小僧目当てのプレミアの試合が終わったので移動。マルゲリータはほとんど全部小僧が食べたので、私と夫は道端店で牛肉と鳩を食う。Biere Larueという見慣れないビールを飲む。あまりうまくない。しかしここの鳩は上等であった。全部で282K。小僧はさらにポップコーンの屋台へ行き、夫は蟹の屋台へ。それぞれ5Kと150K。

日が暮れてきた。夕方から道端に机と椅子を並べて、田螺と浅蜊の屋台が出ている。初トライ。田螺が大粒で泥臭さが全くなくておいしかった。浅蜊も香港のと違って油の臭みが全くない。どちらもレモングラスと生姜をたっぷり入れた鍋であっさりゆがいてくれる。浅蜊の鍋にはパイナップルスライスが入っていて、スープを飲んでみるとかすかな甘味が意外なとりあわせであった。

また別の道端飲み屋へ移動。Tiger Beer(大)が15K、豚肉のすり身揚げ50K、揚げ豆腐に塩胡椒で35K、コーク15Kなど。席を立とうとすると、道端で空き缶を回収している老婆がさっと小僧のコーク缶を取り上げつつ、ミネラルウォーターの瓶を忘れているのを指摘してくれたので、礼にいくばくか渡す。本日はコレにて終了。明日はハノイを離れる。そして私の一生でこの地を再訪することは、おそらくもはやないであろう。


真夜中の12時ごろ、ハサミを鳴らす特徴のある金属音が聞こえた。聞き覚えがあり、窓から外を見下ろすと、昼間にひまわりの種でライム茶を飲んだ時に、道のはす向かいで客待ちしていた自転車屋台の老人その人だった。あらかじめ焼いてあった肉をハサミで薄く切り落とし、生野菜と混ぜて薬味とソースで食べる小食らしい。一日あのように営業してどれほどになるのかと考えると、粛然としてしまうわけだが。ベトナムでは若い男が靴磨きの用聞きに回っているのもよく見かけた。中国沿岸部ではこの十年でほとんどみられなくなった光景だ。