夜中に目が覚めたので、本を読む。カズオ・イシグロの『忘れられた巨人』を読了。
夜が明けたので起床。昨夜のうちに買い込んだ食料で朝食を済ませてから、川べりを散策。朝が早すぎて、お土産的なものも売ってるマーケット(ちっこいウェスタンマーケットみたいなとこ)がまだ空いていない。
聖堂横のスクエアのベンチに座って、バース大学卒業生の晴れ姿とその家族を見物。夫がサングラスを忘れてきたので探すが、、まともな店ではどれも20ポンド以上する。ところが百均みたいな店で色付き老眼鏡の一番弱いやつを1.5ポンドで発見、嬉しがって二つ購入。
チェックアウト。二泊でやぎミルク4本飲みましたわオホホ
駅前のSainsbury's Local(後で息子に聞いたら「ちょっとだけいいSainsbury's」だそう)で5£のミールセットをひとつ買い、駅前のベンチで二人でシェア。香港でRay'sという名前のクリスプ(ポテチ)は、ここではウォーカーズという名前で、私が好きな塩酢味は青ではなくて緑色。
バース駅の待合室。GWRのロゴが椅子の背に見える。
11時半の列車でソールズベリーへ。遅延なく到着して、そのままストーンヘンジ行きのバスに乗る。運転手からバス&入場券のコンボを買う。
街をぐるっと一周して、もう一つの停車所で客を拾ってから出発。ストーンヘンジへは結構遠く、美しい英国の田園風景を堪能した。ストーンヘンジ、小学生が読むような本の世界の七不思議とかで読んだ頃には、この目で見られる日が来るとは思ってなかったなあ。天候に恵まれてほんと最高だった。
寝転がって少し休んだ。ツアーでなくストーンヘンジ&ソールズベリーを巡る方法としては、前泊してチェックアウト時に荷物を預けるか、朝早くに付いて駅斜め向かいのタバーンで荷物を預かってもらい、昼食と飲み物を買い込んでから、場寸店主からバス+ストーンヘンジ+ソールズベリー大聖堂のセットチケットを買い、ストーンヘンジを堪能して草原でお昼を食べて、オールドセイラムに寄り、ソールズベリー大聖堂に行くのがベストだと思う。丸一日遊べる。
さてさて我々にはオールドセイラムに寄る時間はなく、街に戻る。チューダー様式の家がある。本物かな。
ソールズベリー大聖堂を外から見る。マグナ・カルタの実物を見るのは、私のこの次の人生だ。第二次世界大戦時にイギリスで一番高い建物で、ドイツ空軍は空襲時にここを航図計算の起点としていたため、爆撃することを禁じていたのだとか。
駅に戻り、息子に割安のチケットを買ってスクショを送ってもらい、サウサンプトンへ。駅に迎えに来てくれていたので、宿へはさくっと移動できた。
息子が住んでいる学生寮のすぐ隣のホテル、ひろーい部屋にひろーいバスルーム。香港だったらこの広さならソファなどを置いてると思うがそういうのは無しの簡素な作り。でもアイロンはあった。窓から息子の現住所(私営の大学寮)がよく見えます。
バスで大学へ。途中で二回生のときに住んでいた下宿の前を通った。ここはGoogle Mapで何度も風景を検索しては、息子はどうしてるのかなあと繰り返し眺めた道だ。下にアジア系スーパー、斜め向かいに大きなWaitroseがあって便利だが、便利だが治安の悪い通りだそう。治安といえばこのころ、息子の大学の中国人講師が、ジョギング中に現地の若い集団に襲われて大怪我をしている。息子たちの部屋の入口にも、人糞が置かれていたことがあった。
などという話をしていたら、今だから言うけど、今年、バイト帰りの夜の公園でナイフ持った強盗にカツアゲされて一日分のバイト代を取られたと息子が言い出した。スマホは古くてぼろぼろなので見て返して寄越したのが幸いだったと。ああ、やっぱりそういう事はあるんだなあ。良く無事だったことよ…
さて大学到着。きれいなキャンパスである。校内にパブまであるのがイギリス。だが学食はおいしくないとのこと(日本の学食は安くて美味くて天国だったそうで)。メインキャンパスと、少し離れた文学部キャンパスを見てから、公園を抜けて市街地へ向かう。
途中からバスに乗って市の中心部へ。大きなショッピングモールがふたつあり、一つはその傍に中世の城壁と門が残っている。
息子は中華を食べたかったが夫が断固拒否、香港では食べられないものにしようと、レバノン料理の店にした。フムスとファラフェルとビール三杯、それぞれが羊の別の料理のセットを頼んで76.75£。おいしかったけど量が多すぎだ。
帰りに、LIDLというあまり見ないスーパーのパンが美味しいと息子が言うので、でかいライ麦パンを買った。後はドイツのサラミと葡萄と牛乳と、息子とおっちゃん用のブラウニークッキー2枚。ホテルに戻り、息子のシャツを持ってこさせ、アイロンを掛けてから風呂にも入らずバタ寝。涼しくてサラサラに乾いた気候なので、抵抗なく寝てしまえるのが悪い。