本日はイギリス最終日。
フライトは7時で4時すぎに空港に向かうとして、半日ちょっとある。またしても博物館に向かう。今日はケンジントンの自然史博物館。私は行ったことあるのでほんとはヴィクトリア・アルバータ博物館に行きたかったのだが、美術・工芸・デザインなどの博物館では、おっちゃんの興味にそぐわなさすぎて気の毒なのであきらめた。
アールズコートから歩ける距離だが、おっちゃんが昨日の大英博物館でへとへとになってたのでサウス・ケンジントンまで地下鉄で行く。ピカデリーラインではなくて、上のディストリクトラインに乗ってみた。電車が大きくて屋根が高い。
さて自然史博物館、鉱石が好きな人には鼻血モノの博物館であろう。あと化石と。
自然史博物館の会員だけが入れる部屋がAnning Roomとあって、私がロンドンに住んでたら、勧誘に声をかけてきた博物館のご老人にその場で会費払ってたかも…(大阪の国立民族学博物館の年パスは一度は買いたい)(しかし私は根拠の無い確信を込めて言うが、この写真の御婦人はそんなこと何一つ気づかずに入っていった東アジア人観光客)
ほんまこのホールは見栄えがするわね。
事典に絶対ある始祖鳥、ここにあるのね。
おっちゃんが疲れ果てたというのでホテルに戻って休む。風呂に入って四時すぎにレイトチェックアウト。この左横の部屋でした。悪くない滞在だった。さよならロンドン。私の今回の人生で再訪することは多分もう無い。
空港に向かうも、サウサンプトンから来て落ち合うはずの息子から連絡。バスが超遅れていると。今回の預け荷物は一人30kg、個数制限なしなので、息子はスーツケースとバックパックに冬服や書籍などの自分の荷物を詰めて、わたしたちに持ち帰らせるためにやってくるのである。最悪の場合、ヤツにはそのままそれを持って帰ってもらうことになる。オンラインチェックインを済ませて、荷物ドロップオフだけの身になって待つ。
ほんっとギリギリでやってきた。航空会社職員に事情を話して横入り受付をしてもらい、荷物は特別な札をつけられて何処かへ運ばれていった。乗換便なので、ロスバゲしないことを祈る。しんみり別れを惜しむゆとりもなく、駆け込むように出境。息子よしばしさらば。8月9月ぐらいまで気楽な身と旅行を楽しんだら、香港の彼女のもとに戻ってくるが良い。
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きゅうきゅう詰め詰めの席で遅ればせながらの『洒落者たちのイギリス史』を読む。羊毛が普段着だった時代って、どういう布をどういうふうに着てたんだろう。あの涼しくて乾いたイギリスだから着られる話で、モンスーンアジアで考えたら地獄だわな。