***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

2023年7月24日月曜日

大英博物館の一日

本日は夫と私のメインイベント、大英博物館の日。朝食をどっさり食べて朝から閉館まで行く。


アールズコートからホルボーン駅まで15分ほど。徒歩10分ぐらいで大英博物館。並ぶかと思ったが、わりとすぐ入れた。大英博物館なので当たり前といえば当たり前だが、エジプト関連の収蔵物が充実している。しかしわたくし、好みがはっきりしてて、エジプトにはなんの興味もないのよね…。


ちなみにローマとギリシャのメインストリームにも無い。ギリシャはミノアとかミケーネとかの前ギリシャは好きだけれど、ポリス時代にはあんまり興味がない。めっちゃよくできた彫像もわりとどうでもいい。強いて言えば壺絵は好き。蛸絵みたいなプリミティブなのも、線の細いギリシャ神話の絵も、まあ好き。一方、グレコ=バクトリア王国後のインド文化の影響を受けたヘレニズムは好物。プリミティブなガンダーラ様式最高。



ローマはぜんぜんほんとに興味がなくて、エトルリア文明とかのほうがいいなー。ああでも、辺境に残るローマ遺跡は好き。ロンディニウムの城壁とか、それこそバースのローマン・バスとか、トルコやアナトリアの各遺跡とか。北ヨーロッパに残る遺跡も見てみたいなあ…。


イギリスの歴史も好みがあって、近代はあんまり興味なし。現代はもっと興味なし。ブリトン人とかピクト人の時代から、サクソン人が入ってきてデーン人が入ってきてノルマン人が入ってくるあたりまでが大好物。高校のときはノルマン・コンクエストから薔薇戦争終結のあたりまでが好きだった。テューダー朝まではギリ好きだけど、スチュワート朝になると憑き物から覚めたようになんかどうでもよくなる。


アフリカに関する知識は全くなし。南米も同様。


ならどこが好きかというと、いま好きなのは古代オリエント。メソポタミア・アッシリア・古代イラン(ペルシャ)・アナトリアあたりである。



というわけで、入ってすぐの充実するエジプト室をお義理程度に見て回っているうちに、次の部屋がアケメネス朝の展示室で目がハート型になった。とはいえ、本場イランでもっとどっさり見てきたしな…、などと不遜に考える。

次がギリシャの部屋で壺だらけであとはもう無我夢中で見て回った。
 

蛸!!!

烏賊!
牛と豚!




いったいなにをやっているのであろーか。
この作家あとで調べたらエロ絵で有名らしい。しかし古代ギリシャのアルチザンが名前と作風が残ってるってのもすごいですよね。
走れメロスだ!

南米ー。アフリカ―。中世から近世のヨーロッパ―。古代から中世のイギリスー。





インドのマトゥーラ博物館で見たクベラ像によく似てる…
いっぱいある。定形なんやな
大英博物館、インドが意外と充実してないよね。(ちょっと正気に戻る)

ガンダーラ様式はちょっとあった。それ以外はあんまり。























中国と韓国の部屋も一応あるけど、まあおざなりにひと撫でと言う感じの展示。東南アジアも薄い。時間がもったいないので日本室はパス。

あーだこーだ見て回っているうちに、あっというまに閉館時間になってしまった。ハハハたまらん。こんなん近所にあったら常連になる。楔形文字が読めるようになったらなあ。(楔形文字はいろんな語を記述するので生半可な学習では読めません。ヒエログリフは基本古代エジプト語だし象形文字だし、いい教科書がたくさんあるので学習のハードルが低そうだだが、エジプトにはぜんぜんそそられんのよなー)(こないだ甲骨文字の入門書読んで、これ読めるようになったらかっこいいなとは思ったが思っただけ)

そういえばメソポタミア文明の部屋はけっこうよかったが、インダス文明の展示は薄かったな…(なにか反芻している)

スーパーでサンドイッチとサーモンと牛乳買って、宿に帰って寝ました。



帰りの地下鉄の駅で見た掲示。いざ自分が帰るときにこんなんでてたら泣く。