***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1997年4月11日金曜日

Amber Fort見物


バスでAmber Fortへ。宿のフロントでどこからバスに乗れるか訊ねると、有無をいわさず宿の前にいたオートに乗せようとするのでむっとした。たった一人英語の話せる従業員がこれでは利用価値の低い宿である。結局朝食をとっためし屋のオヤジに教えてもらい、」Hawa Hamal前からミニバスに乗る。しかしいくらか尋ねるのを忘れていて、一人10Rpsも請求された。10kmちょっとでそんなにするわけないのだ。案の定到着してからあちこちで訊ねると、公定価格は3Rpsということであった。三倍以上もぼりくさって、油断も隙もない連中である。

Fortは美しかった。Agra Fortの豪壮さには比すべくもないが、華麗で華奢で優雅だった。湖が見えるのも良い。象がたくさんいた。

市街へ戻り、王宮へ。普段は35Rpsの入場料が、本日はお祭りということで20Rps。神様がぼられたバス代を返して下さったのだと思います。王宮内の3つの博物館の入場料も含まれていた。一つはテキスタイル館。2つ目は武器と火器館、そして美術館。武器館には宝剣が多くあり、柄の細工と宝石の象嵌がどれも見事。私はほら貝がおもしろかった。貝、動物の角を始めとし、象牙、木、銅、皮など、さまざまな素材の法螺があった。

美術館で相棒が気に入ったのは、「薄い布をかぶっている顔」のトルソ。顔の上に薄い布をかぶっている様子が、薄布の細かいひだも含めて真っ白な石で克明に再現されていた。私はそういうスーパーリアリズム的なものよりは古典的な形式を持ったものが好き。細密画コレクションが素敵だった。なかでも水牛と戦うドゥルガーの連作のうちの一枚で、蹴りあげた後ろ足が絵の枠をはみ出ししつつ巨大な水牛を打つドゥルガーの絵が、細密画の形式を超えた躍動感に満ちていて、かつ緻密で繊細ですばらしかった。

インドでついに初めての買い物。茶色とベージュとカーキで一面に象が並んでいる愉快なスカート。象の一頭一頭が金糸のチェーンステッチで縁取りされている。インド以外のどこで穿くのだこれ…。香港で穿けるかな。帰ってみないとわからんな。

列車の予約に行く。期待していなかったがやはり当日のは取れず、明日の夜10時発、ウダイプル止まりの夜行となる。

遅い昼食をとりい、パレードを見に行く。本日がパレードの最終日。昨日よりもいい位置で見物でき、相棒がいい写真がとれたと喜んだ。私は最近なにやら全くカメラに興味がなく、見物のみ。ジャイプルの愛称はピンク・シティ。赤い砂岩の家が立ち並ぶピンク・シティは、夕暮れ時が一番美しい。街の色と空の色がおんなじになる。


夕食。ターミナルそばのThali屋、25Rpsとよそより高めだがよく流行っている。理由はおかわり自由なことにある。チャパティもふくふくしてうてバター付きだし、2品付くサブジーも具だくさん。アチャールも2品、ダールも二品。玉ねぎ、きゅうり、ライムのサラダ付き。そしてこのすべてがおかわり自由という気前の良さ。そうそう、Papadも付いてた。これでダヒーが付いてたら、もう少し高くてもパーフェクトなんだけどなあ。おまけにお勘定をすると私にだけスイートをくれた。商売上手だなあ。この街に住んでたら、毎日通っちゃっうよ。