***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1997年4月8日火曜日

アグラへ移動

バスでJansiへ。Agra Canttまで列車で三時間というので、最も安い二等席を買う。窓口で運賃を訊ねると、「エイトハンドレッドトゥエルブ」と言われ、たまげる。そんなに高いわけあるもんか。"Eight Hundred Twelve? Are you sure?"と何度も尋ね返すが、係員はそうだと答える。私達の押し問答に気づいた隣の窓口の係員が横から口を出した。"One hundred and twelve." 私達の窓口の係員も、あっ、そうだ!という顔で"One hundred and twelve, please."と言い直した。思うに彼は英語で112Rpsと言うとき、Oneの部分をヒンディーで「エーク」といっていたらしい。「エークハンドレッドトゥエルブ」、それは812Rpsに聞こえるわい。


2時15分発の列車に乗車。'もちろん席があるはずもなく、寝台車の連結部分にぎゅうぎゅうに立っていると、車掌が来て検札を始めた。私達のチケットを見て、ここは寝台車だから差額を払いなさい。80Rpsと。たしかにここは寝台車両だが、席があるわけではなくトイレの横にたってるだけで追加料金を取られるのは割に合わない。規定を厳格に適用すれば追加料金は払うものなのかもしれないが、周囲のインド人には要求せず外人だけに要求するってのは、やはり見くびられているような気がする。私たちは「次の駅で座席車に移るからチケット返して」「払わん」と押し問答し、結局検札はものすごい怒りの表情で去っていった。ほれみい、払わんでもええもんではないか。そもそも誰も払っとらんぞ。

Agra Cantt駅から悪名高いAgraのリクシャを振り切って、イードガーバス停横のホテルに入る。一軒めで従業員のあまりの馴れ馴れしさにうんざりし、隣の一軒へ。部屋は広く、ホットシャワーが24時間使えて200Rps。アグラに一軒しかない中華料理を食べに行く。思ったより貧相な店でやや当て外れ。食べてナットク、これではリピーターはないわいな。オーナー家族はカルカッタから移住してきた客家人で、漢語は客家語しか話せなかった。料理はオーナ自らがしているようだ。とりあえず安いし、どうしてもカレー以外のものが食べたいなら行くといいと思う。