***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1996年7月3日水曜日

ラプラン寺の参観に行く

知り合った韓国人の女の子が泊まっている四合院(伝統的な建築の一種)の方が、部屋はともかく風情があるので、そっちへ移ることにする。完全にチベット風の内装で、外側へ向かった窓がひとつもなく、窓はすべて中庭に面して開いている。中庭には田の字に道がついているほかは花と草が綺麗に植わっていて、たんぽぽ・ボタン・アネモネ・ポピーなどなどの花が咲き乱れている。実に目にいい。

しかし同じ24元のツインでも、部屋によってベッドに大きな差があり、ふわふわベッドの部屋はすべて埋まっていて、私たちが泊まったのは昨日と同じ、鉄線ベッドのツインであった。寝てから分かったのだが私のベッド、昨日よりも敷布団が薄く、綿が片寄っていて、寝ると鉄線の一本一本が背中に感じられる…。そしてそれは冷たく、いつまで寝ていても冷え冷えしていてちっとも暖まらない。夏にはいいが、今はセーター着用での就寝が必要だ。

部屋替えのあと、ラプラン寺の参観に行く。チベット仏教の寺はどこも見慣れない仏様がいっぱい並んでいて壮観だ。一番の呼び物は高さ13mの大仏で、清代にか河南省で鋳造されてここまで運ばれたもの。その他、もう少し小型の大仏が3体ましましていた。

チベット仏教の弥勒菩薩は、すべて椅子に座っているという。それって日本も同じだよね。というか、弥勒菩薩を勝手に大腹べんべんの布袋さんにしている中国人のほうがおかしい。あと、観音菩薩は中国人で、地蔵菩薩は朝鮮人とか、勝手なひねりを加えすぎ。しかし、仏像は日本か韓国に限るなあ。(日本人の感想ですね。)

チケットは中国人8元、外国人21.5元。なんでこんなハンパな数字なのだろう。払ってないけど。

ラプラン寺の周りには、蔵族・回族が経営する商店が門前市をなしており、仏具専門の回族商店などがあって不思議である。一番おかしかったのは「清真佛学院餐庁」という学食的な店で、イスラム教徒がラマ僧を相手にしている商売だが、外国人向けメニューにPork Chopなどがあって、他人事ながらおいおいええんか!?というつっこみを入れずには済まされない。ええんか、ほんまに。

夜、冷たい冷たいベッドで寝る。