***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1996年7月1日月曜日

2時のバスで夏河(海抜2700m)へ

昼食を臨夏で食し、2時のバスで夏河へ。9元。しかしながらこのバス、個体戸(個人経営)であるため、時刻表どおりにバスターミナルから一旦出るものの、その後満足できる数の客を集めるまで街なかで客を引いて廻り、結局臨夏を離れたのは3時過ぎとなった。

臨夏を出てしばらくは小麦畑が広がっているのだが、標高が上がるにつれて毛の長い青裸麦(ハダカムギ)畑が多くなってくる。青裸のほうが高地での栽培に向いているんだそうだ。また、遊牧チベット族の主食がこの青裸の粉末を、バター茶で練ったツァンパである。

夏河は海抜2700m、盆地を取り囲む周囲の丘は3000mを越える。バスは3時間ほどで夏河に到着、降りるなり輪タクに取り囲まれた。どのホテルが安くて評判がよいのかよくわからんので、とりあえずバスターミナル向かいの友誼飯店に行ってみた。さて、フロントの価格表はバス・トイレつきツインが外国人 120元・中国人60元、トイレつき共同シャワーのツインが外国人60元・中国人30元であった。相棒、昨日と同じく価格交渉にレッツトライ。

バス・トイレ付きを50元で。相棒、おそるおそる回郷証を取り出して登記。小姐、香港と中国の違いがよく分からなかったらしく、没問題。ラッキー。

しかしこの町、見事なぐらいめし屋がなく、口に合わない物は本当に食べられない相棒が途方にくれる。私は味と栄養は別と割り切れる方である。単に食い意地が張ってるとも言う。さて、回族料理屋には炒菜がないし、蔵族(チベタン)は料理の方面の才能には残念ながらあまり恵まれてない。(「解放」前のラサの金持ちは、みな漢族コックを雇っていた) とりあえず見つけた白飯のある、あまり衛生的で無さそうなめし屋で食事、やはりというか美味くなく、しかも高い。もっと歩いて探さねば。

そしてこのホテル、夜、湯が出なかった。なんのために風呂付きに泊まったのか。 がっくり。