八時起床。10時間以上寝たことになる。風呂に入り、朝食にあずきと小米のおかゆとあずき包子を食べ、博物館へ。私自身はせっかく銀川に来たのだから西夏王陵を見たくて仕方が無いのだが、交通手段がなく、バカ高いツアーに参加するか、タクシーをチャーターしていくしかないのであった。ちなみにツアーは西夏王陵のほかに沙湖という観光地と紅高粱を撮影したと言う映画村の3箇所を回って一人120元。私は西夏王陵だけでいいのだあ~。
相棒はあんまり高いゼニを払ってまで西夏王陵とやらには行きたく無さそうだ。つーか、「西夏」って、知らんみたい。姜族系タングート族の、200年にも満たない周辺国家など、中国人にとっては些細な歴史事項なので知らんのも無理はないのか、それともやはりこやつが知識分子にはほど遠いからなのか…
でも私にとっては中学生の頃に「敦煌」を読んで以来、あこがれをかきたてられていた名詞である。歴史学はセオリーやけど、歴史はロマンですよやっぱり。
さて、博物館は承天寺の跡地を利用して作られていた。承天寺は1050年、つまりまさにこの地に西夏王国があった時代の創建だが、今は塔だけしか残っていない。
博物館5角、文物展示2元、塔へ上るのに2元、チケットはそれぞれ独立していた。博物館は正確には展示室という感じの、小さい小さい部屋だった。見るべきものはただ、ひとつササン朝ペルシャ伝来の銀の壷。外側の彫金がすばらしい。文物展示室では、折りよく西夏王陵からの出土品を展示しており、こちらは量的にもみごたえあった。西夏の歴史や領土の説明、数々の出土品、特に複雑怪奇な西夏文字の碑や書物は、相棒の気をけっこうそそったようであった。
うってかわって下世話なところで、銀川最大のヒットはこれ。「SHANGUO BUBBLE GUM」。三国とバブルガムという響きの似合わなさよ。劉備・曹操・孔明・周愈・呂布・張飛・姜維に司馬昭まであった。しかし、人気者の関羽は先に売りきれてしまったらしく、主君の立場ないぞ劉備。しかもおまけにドラゴンボールのシール付きというわけのわからなさ。ひとつ0.25元。
駅へチケット手配に行くも、当日と前日の分しか売らんといわれ、すごすご引き返す。私たちが乗る予定の列車は朝6時発なので、前日にしか買えないという事だ。なかったらどうしよう。
食事、高くて不味い。
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書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。