五ヶ所ぐらい破れていたぼろぼろのパンツ(ズボンではなく下着)を繕う。パンツを繕うのは生まれて初めてである。四箇所破れているデイパックを、三ヶ所まで修理する。残りの一箇所もなんとかしたいが、なにかあて布が必要だ。相棒のジーンズの尻ポケットのほころびを繕ってやる。財布を入れて歩くせいで、四角く破れている。ジーンズは布が厚い上、裏がせないポケット部分だったので、四苦八苦して繕った。指がへとへとである。
肩ゴリゴリで眠ったせいか、枕元に誰かの裸足が横たわっているという不気味な幻想のような夢を見、次の瞬間金縛りで息もできなくなった。うんうん言ってるうちにやっと解けたので、はあはあ息をつきながら寝直す。私は金縛りを心霊現象だとは考えておらず、単なる生理現象だと思っているが、しかし何であろうがしんどくて苦しいことは嫌である。