***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1996年8月5日月曜日

共同シャワールームでなくした指輪

共同シャワールームでなくした指輪、どこにあるかわかった。朝、フロントで今日の部屋代を払ったときに、老板娘(おかみさん)の手を見たらあった。がっくり。

風呂場は客か従業員しか使わんわけで、そこでこういうものが見つかったら客のもんに決まっとろうが。着服しちゃうことについてはとくにオドロキはないが、拾った翌日からはめているというのは考えなさすぎ・・・。落とし主にみつかるということに考えが及ばんのだろうか。

指輪はシルバーの安物で、デザインのポイントである、ムーンストーンのチャームが取れてしまってからは愛着があまりなかったものなので、薬指から小指に移していたのだった。だからシャワー時にはずれてしまったのだな。私としてはこの件の感想は「ま、いいか」であったが、相棒は怒った。私の感想を説明すると、「常識がちがうからどうジャッジしていいかようわからん。もしかしたらこの国、この場所においてはフツーのことかもしれんし。」というものであり、相棒だって相手が全くの異民族(インド人とかカンボジア人とかアラビア人とか)ならそう思うかもしれないが、しかし今回は彼にとっては同族の恥である。

間の悪いことに例の「島人日記」中に、拾得した貴金属を正直に届け出た為に余計な嫌疑をかけられ、文革中に無辜の迫害を受けた人々のエピソードがいくつも載っており、その話を昨夜相棒にしたところ、「中国人の道徳観が崩壊したのは文革以後だ」という持論をもつ相棒から、またその主張を長々と聞かされたところだったのだ。間、悪~ぅ。

相棒がこの宿をひいきにしてもう8年になるが、おそらく次回は別の宿に泊まることになりそう。指輪の返却は私の希望もあり、求めなかった。