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書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1996年8月28日水曜日

スコタイ歴史公園にゆく

スコタイ歴史公園にゆく。トラック改造型乗合バスで5B、ガタガタ揺られて30分、そこから一日20Bのチャリを借りて公園へ。

公園はかつてスコタイ王国の首都であった遺跡を、ユネスコが整備・修復かつ保護しているもので、修復といっても余計な修復はせず、朽ちたものは朽ちたまま、これ以上荒廃しないように手入れをほどこしたうえで、見学しやすいように回りを整備してある。この「修復しすぎていない」ところがいい感じであった。

柱だけが立ち並ぶ回廊にはかつては屋根があったのだろうが、そこは復元されていない。朽ちて高さがふぞろいになった柱はローマやギリシャの遺跡のようだが、純白の大理石とちがって赤茶けた素材のこちらのほうが、アジア味があって私は好きだ。

公園の中にはいくつも寺院があり、スコタイ王朝が仏教を保護していた様子がうかがえるが、最も見ごたえのある遺跡は公園の外にあった。スコタイ期の大仏(実際には釈迦ではなく聖人らしいが)で、私が今までに見た大仏の中では最も優雅なものだ。

大仏は、柳の葉のような不思議な形の入り口を正面に座っていた。入り口の幅は人がひとり入れるほど、高さは建物の2/3ほどに達している。建物正面から見ると、入り口の隙間から座っている大仏が窺える。はっきりいうと、私はこの入り口の形状から、すぐ女陰を想像した。バチあたりですね。なにより優美だったのは大仏の右手。2メートルぐらいあるけど。

タイは両替がすごく便利だ。街のほとんどの銀行で両替が可能。すばやさでは香港に劣るかもしれないが、どこでも応対が丁寧でよい。遅いといっても中国のように非効率なまでに遅いわけではないし。