このボロバス、遅れまくりである。一般的に寝台バスは24時間で到着するはずなのだがドライバーは「うーん、26時間ぐらいかなあ。」 しかし地図と照らし合わせた進みぐあいチェックにより、それは明らかに嘘。途中、すれちがったトラックが跳ね上げた小石がフロントガラスを蜘蛛の巣にするなどの不運も重なり、ようやく到着したのは日も暮れてから。
版納賓館、80元。以前に長居したバストイレ付き24時間ホットシャワーしかもお湯をためて浸かる気になれる程度に清潔なバスタブ付きおまけに花の咲く中庭に面したベランダ付きツイン…ではなく、かつてドミトリーだった手入れの悪いバンブーハウスがこのお値段なりなり。ちなみに以前はそのツインが40元、ドミが10~15元ぐらいであった。どうりで貧乏そうな旅行者が減っている・・・。
ちびぞうを部屋に放す。うれしがってかけめぐっているが、網戸をがさごそとブサイクに駆け上っては、結局降りられなくなって私の助けを待っているのはとてもリスとは思えない情けなさ。
安い宿がないか探すも、収穫無し。貧乏旅行者が泊まっているのは町外れにあるタイ族経営ゲストハウスのようだ。竹で編んだバンガロー、もちろんバストイレ共同が40元。しかし、せまい敷地にバンガローがきちきちに建っているのはもひとつチャーミングではない。