朝通りすがりのトラックにバッテリを貸してもらって発進。6時半ごろ、バスは再出発した。
9時、ViengTianeに到着。バスに同乗していた4人のスウェーデン人と、あわせて6人でTukTukをシェア。安いゲストハウスまで連れて行ってもらった。TukTukの運転手は英語が皆目わからず、料金交渉はフランス語。私と相棒だけじゃお手上げであった。バス・トイレ付き8ドル。なし6ドル。6ドルの部屋は窓無しの1階しかあいておらず、2階の8ドルの部屋に入る。
朝市へ。目も眩むような手織り布の洪水であった。シルク、きらびやかな光沢、細かい編み込み模様、田舎で見た布とは格がちがう。値段も格がちがったが。首都到着を祝ってBeerLaoで乾杯。
銀細工のアクセサリーをを1200Kipで購入。アメジストのネックレスと銀のブレスレットを合わせて32ドルで。やはり酒の上の買物はあかんなあ。アメジストのピアス、6ドルをを3ドルにねぎって購入。
悲しい出来事がひとつ。りすぞうが脱走した。ドアの下の隙間から、どっかへいっちゃったのだ。ここでは犬も猫もいっぱい放し飼いになっているというのに。
りすぞうの大きな黒い瞳や、目と鼻と口のピンク色の小さな亀裂のところや、小さい頭蓋骨や、長くてきれいなしっぽや、背中のはげや、私を見上げて「なんですか?」という顔をするところや、かわいらしい前歯や、おまけみたいな耳や、食べ物をあげると顔を横にしてかぶりつくところや、ほっぺたに食べ物を入れすぎてすごいぶたりすになっているところや、おしっこをするときにしっぽをぴっと上に持ち上げるところや、背中のくっきりした5本のシマシマや、寝る前と起きた後、小さいくしゃみをなんべんもするところや、歩くときの小さなかさこそいう音や、丸くなって寝ているところや、大の字になって安心し切って寝ているところや、そんなときにおいしいものをあげると目を閉じたまま、横になったままさくさく食べるなまけものぶりや、私の枕の下でいい場所を探してごそごそするところや、毎朝早朝から物音をたてて私達をおこしてくれる目覚まし時計かわりのところや、いったんカゴに入れると顔をだしても「出たらあかんよ」と言うとおとなしくひっこんでゆく聞きわけのよさや、私があんまりやつを手荒に扱うと「くう」と鳴いてわたしの指にぱくっとかみつくところや、でも決して痛いほど噛んだりしないところや、つまようじをあげるといつまでもくるくる回しながらかじっているところや、ごはんの後には手をきれいに舐めて口を拭いてまた手を舐めて、顔をこすってまた手を舐めて、耳の後ろをくるんとこすってまた手を舐めて、足で背中をたんたん掻いて、足を舐めて、おなかを舐めて、最後に両手で尻尾を根元から先っぽまでしごくようにして点検して(一度、食べ残しのキャンディが尻尾にくっついていたときはおかしかった。はっ!?という顔で一瞬止まり、きれいになるまであせってせかせかしっぽなめつづけていた。)、それからやっと安心するところなどを考えると、悲しくてなかなか眠れない。相棒は「ねずみがどっか行ったー」と能天気にうれしそうだ。
***このブログについて***
書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。