りすぞうが見つからないままに、この地を去ることとなった。後悔で胸をかきむしりそうである。どうしてドアのすきまを確認せずにりすぞうを放したのか。いや、そもそもなぜこんな暑いところに連れてきてしまったのか。どうしてつれて旅行などというかわいそうなことをしてしまったのか。
もう殺されたか、食べられたかしたかなあ。あのかわいらしいくしゃみや、背中をかく時に床を打つたんたん言う音が聞こえないかあちこち耳をすませたが、聞こえない。ドーナツぐらいの大きさになって、丸くなってどこかで眠っているのだろうか。
今日数えたらゲストハウスには猫が4匹、犬が二匹。遅かれ早かれ彼らの餌食だ。私がりすぞうを捕まえるのに、いつも3分とかからないもの。あんな警戒心のないどんくさいリス、あっというまにつかまってしまう。あるいはシマリスをしらないラオス人に、ねずみとまちがわれて殺されてしまうか。
ああ、どこで何してるのかなあ。もうこの世にいないのかなあ。ごはんにありつけてるかなあ。きもちのいい隠れ家はみつかったのかなあ。涙でそう。
ゲストハウス→バスターミナル 500Kip
ビエンチャン→タドゥア 200Kip
タドゥア→タイ側イミグレ 300kip
イミグレ→ノーンカーイ US$1
Mut Mee G/H、バストイレ共同で130B。いい感じの木造の二階建ての上の部屋。メコンに面していて、庭にはオープンレストランがある。レセプションではアメリカ人がバイトをしていた。オーナーはタイ妻を持つイギリス人だそう。
大通りからG/Hへ入る小道の途中に、アメリカ人経営の貸本屋があり(つか、こんなとこで経営は成り立ってるのか)、日本語の本も結構あった。早速借りる。「どこにもない短編小説集」「政治的に正しいおとぎばなし」「復讐のような愛がしてみたい」
1日15Bであったが、3冊借りたら45Bではなくて、一日何冊借りても15Bなのだと。ええんか?わし読むで?どっさり読むで?
***このブログについて***
書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。