朝食をとってから村へ。昨日見かけた岩波の唐詩選(中)を40Bで買った。読むのに時間がかかりそうなので、安上がりでヨロシイ。
相棒は村に2軒ある魚屋で、ジャックフィッシュがレストランの三分の一ぐらいで売られていることを発見。こぶりのを2匹買った。48B。しかしね、レストランのは調理代に場所代込みなのだから、比べるわけにはいかんだろう。相棒聞く耳持たず、さっそく調理開始である。バンガローにはコンセントがないので、外にあるブレーカーをいったん落として、照明用の電線から勝手に電気を引くというゴーインさだ。ホアヒンの工具屋で何をあさってたかと思ったら、こういう道具かい。良い子は真似をしてはいけません。
鼻歌交じりで勝手にコンセントをつくってしまい、油と塩と調味料にご飯を買いこんできて、昼ご飯の支度である。私はビーチでねっころがって、さっそく唐詩選を読む。もうすっかり焼けてしまい、私ってこんなに黒くなれるのねというぐらい色がかわっている。もはやいくら日に焼いても、全然痛くならないのだ。今日はタイ人に「マレーシア人?」と聞かれてしまった。(マレーシア華僑かという意味であろう)
昼からボートに乗ってロングビーチへ足を伸ばした。行ってびっくり、なんちゅうきれいな海だ。10m先までくっきり。それに、3m入ると足がつかなくなる深さがあって、泳ぐのにもぴったり。しかもここには大規模な珊瑚礁があり、わくわくしながら泳いでいってみると、うっひゃー!!!
コサムイなんかとは、魚の大きさも量もケタがちがう。こわいぐらいにたくさんの魚がいた。そして、鬱蒼と茂るサンゴの森。しゃこ・巻貝・うに・ひとで・なまこ、海の生き物たち。色とりどりの魚は、私がじーっとみつめつつ浮いていると、なんじゃい?という顔をして集まってくるのだ。私のほうが怖くなってくるぐらい。
1組しかないスノーケルを相棒にバトンタッチ。見といで!と送り出すと、珊瑚礁の上の海面で、くるくるまわって喜んでいる。水きれいやし、波は静かやし、ばつぐんやなあ。
4時間ほどたっぷり泳いで、さあ帰ろうと波打ち際で砂を流していたら、でっかいしゃこ貝を見つけた。私のでかい顔よりさらに大きな白い貝。写真をとって、波打ち際に流した。相棒があまりびっくりせんので、なんでや?と聞いたら、さっき珊瑚礁で同じ位の大きさの生きたやつが口をあけたり閉じたりしてるのをじっと見てた、だって。貝を海に戻すときに、なにかが光っていたので拾い上げると、キレイな5角形の水晶だった。今日は素敵な日だなあ。
丘を越えて、機嫌良く歩いて帰ってきた。ボートなら5分だが、歩くと山道を2キロだ。
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書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。