朝からG/H、LOSMEN、WISMA(どれもインドネシア語で安旅館)をめぐり、 Murni'sが8000ルピアで窓が大きかったので移ることにする。2階で空気もいいし。しかし空気は乾燥していて、相棒はカゼ、私は顔がばりばりに乾燥し、鼻の下はがさがさ、くちびるはぱりぱりでほっぺたはかさかさというムザンな様相を呈した。見た目もさることながら、痛い。痛くて仕方がない。
本日は週に2度の定期市の日、市場がにぎやかだ。健康のためと称して果物をどっさり買い込んだ。みかん大3000ルピア、小1500ルピアをそれぞれ半キロづつ、パパイヤ3キロで1500ルピア、バナナがひとふさ1200ルピア、ドリアンまるごと 3500ルピア、アボガドふたつで1000ルピア、マンゴー1キロが3000ルピア。どうすんねん!2人で食うんかい!?何キロあるねん???
パパイヤが激安であった。スイカのようにでかいのに、ひとつ75円。市場へ運んでくるだけでも苦労だろうになあ。
夕方から、オランダ植民地時代の砲台まで散策に出る。砲台を見学し、木橋を渡って動物園。管理がよくなく、狭くて臭いオリに入れられた動物を見て心が痛む。特に、巨大なオランウータンが一頭いて、それが狭い狭いオリの中でじーっとしているのを見るのは辛かった。顔の横に野球のグローブのように大きなこぶが盛り上がっていて、体は非常にでっかい。その体全体に30センチから50センチぐらいの体毛がどっさり生えてたれさがっているのをはじめてみた。これ、普通の状態だったらすり切れてしまうはずの毛が、運動不足によって伸びっぱなしになってるんじゃないのかなあ。両手をあげるとエルビス・オンステージ状態。のっそり立ち上がるとマントをつけているようだ。それがゆっくり、ゆっくり動くようすを見ていると鳥肌がたった。一種荘厳な眺めである。
ゴリラのシルバーバックとか、クジラとか、象とか、ある種の老人とか、文句無しに大きなもの、美しく老いたものに対する畏敬の念をいだかせるに充分な風格のオランウータンなのだが、それが観光客食べ残しのおべんとうをもらっている姿には涙が出る。そしてオリの狭さ。シンガポールのオランウータンはオリに入っていない。香港公園のオランウータンはオリ住まいだが、オリが充分に広く、高さがあるのであまり惨めな感じはしない。
…気分を変えよう。揚げ豆腐に唐辛子ソースを塗って食べさせる店を発見。 10個で1000ルピアと非常にリーズナブルなのでどんどん食う。ハラいっぱいまで豆腐を食うって、どんなだ。帰ってきてちょっと横になるなり、2人でこてんと寝てしまった。夜中の12時ごろにごそごそ起き出して葉を磨き、顔を洗って再び寝る。
***このブログについて***
書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。