宿代に含まれている朝食(パン+コーヒー)を食べてると、向かいに座ったスペイン人女性が「朝4時からスピーカー最大にして歌っているあのキチXイは誰?!」と怒りを隠さない。まあ、知ってていっているのだとは思うが、あれはアザーンだ。私も夜明け前にベッドから飛び起きたよ。たそがれ時に遠くから聞こえてくるヤツは旅情をそそるが、夜明け前に真横のスピーカーから聞こえてくるのはなあ。とほほ。
ところでガラムというのはインドネシア特有のタバコで、煙草の葉にクローブ(丁子/丁香)を混ぜてある、甘い、独特の香りを持つタバコだ。吸いこむとクローブがパチパチはじけ、のどの奥にちょうどよいタバコの辛さがにじむ。と同時に、甘い、甘い、ちょっとほかに類を見ないような煙の味が口の中に広がって、なぜだか知らんがこれが南国のけだるい雰囲気によくあうのだ。そして煙を吐いた後に、舌の先や唇に、クローブのかすかな甘さが残る。それを舌の先で愛撫して、次の一本を取り出すまで余韻を味わう。不思議なタバコ。今まで愛飲してきたMOREのメンソールはちょっと辛すぎた。こっちに乗り換えだ。
朝から博物館。あまりたいしたことは無かったが、チケット売り場がどう探しても見つからず、結果としてタダ見となってしまったので、あまり無理はいわないことにしよう。
生理痛がひどく、帰って鎮痛剤を飲んでこてんと眠る。なにしろ朝4時に一度、アザーンでたたき起こされているため、寝不足なのだ。
午後から別のホテル探し。いくつかまわったが、今のところ以上のものはなさそうだ。値段と設備の折り合いを考えると。
ブキ・ルアワンへの行き方もだんだんわかってきた。しかし、皆言うことが微妙に違うので、どこかで「あ、アカン」「あ、話が違う」という苦労をするかも。しかし行ってみよう。私はオランウータンがめちゃくちゃ好きなのだ。
明日、ミニバスでBANK OF CENTRAL ASIAへ。そこからバスでピナン・バリスバスターミナルまで。そこからブキ・ルアワン行きのバスが出ているはずだ。これで行けるか?
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書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。