朝食時に同室の旅行者から、成都の観光ポイントの入場チケット軒並み30元という話を聞き、あっさり成都を離れる気になる。この決定には私が劉備玄徳には「ま・つ・た・く」(全く)キョーミがないという事実が大きく影響しているだろう。乙女の心の琴線には触れないキャラクターである。相棒は「ええのか?ええのか?」と何度も私に聞くが、どう考えても私が成都で見たいのは、せいぜい本場のパンダぐらいであった。
宝鶏経由西安行きチケットを手配し、動物園へ。実はパンダを見るのはこれが初めて。相棒を退屈させるぐらい長時間、憑り付かれたように見物してしまった。こんな愛らしくユーモラスな動物が、どうかすると人を襲っちゃうとはなあ。(飼育係がお亡くなりになっています。)
銀行で両替。イラン人に順番を抜かされ、口論。しかしこっちは中国語をしゃべるモンゴロイド顔、向こうは中国語を解さないコーカソイド顔なんで、窓口嬢は向こうを優先。くっそー。住友VISAのT/Cを替えてやがったので、どうせ日本からの出稼ぎ帰りだろう。って、そこまでチェックするなよあたし。
担担麺美味し。
夕食をホテルで食べ、きっちり騙される。炒空心菜が5元だというから頼んだら、伝票には8元と付いていた。抗議するも「時価」だと。怒りつつ、ここまでチェックが厳しい外人観光客はやはりあまりいないだろうと、我が身を冷静に省みてみたりもする。ほとんど趣味の域か。
さて夕食後、中@で会った男の子たちにロビーでばったり。あれ?中@からラサに向かったんじゃなかったっけ?と問うと、昌都を越えてラサまであと二日の地点で公安に見つかり、罰金400元を払って成都まで強制送還されたということであった。まあ、でも、そこまで行ければたいしたもんなんじゃない?たいていはYanJingで捕まってるって言うでしょ、そう言えば中@チベット族の民族衣装ばっちり着込んだ女の子はどうしたの?彼女もラサへ行きたいって言ってたけど・・・
「彼女と一緒にはちょっと・・・」途中でまいちゃったんだそうだ。確かにややイタイ女の子ではあった。2000元の罰金を400元にまで値切り倒した話を聞く。今は密告料ほしさに公安にタレ込む運転手が多くて、ヒッチの際にはチベット族運転手でもなかなか安心はしていられないそうだ。
本日はビール2本・ミネラルウォーター3本飲んで、トイレ3回のみ。暑い日だった。
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書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。