朝8時、西安到着。ゆうべ相棒が「なぜかいきなり延安に行きたくなってきた」と唐突なことを言い出したので、唐突、いいじゃないですか、さっそく西安駅で延安行きチケットを手配。朝8時の便は入れ違いに出ちゃってるので、夜10時20分の夜行を買って、夜まで西安でヒマをつぶすことにする。
どっちにしろ延安から西安にはまた戻ってくるので、ホテルを先にみつくろっておくことにする。
承徳飯店、ツイン140元。五一飯店、改装中。あまり行きたくなかった勝利飯店、ツイン66元。18元のドミは改装中。こんなもんかのう。勝利飯店は90 年に泊まったときよりはややマシになっていた。昔はベッドの上に畳表のようなものが敷いてあるだけで、シーツなしだったもんなあ。トイレは全く流れず、テリブルなホテルであった。
勝利飯店のフロントで彼女に国際電話のSくんとばったり。本日夜9時40分の列車で酒泉に発つという。あまりかわらない乗車時間なので、夕食を一緒にとる約束をする。6時に待ち合わせ。
歴史博物館へ。5年前に建ったばかりの博物館は、展示品が時代ごとにわかりやすく区分されており、特に夏~唐の収蔵品は見事だった。(反面、宋以降のものに見るべきものはあまり無い。これは西安という都市の歴史的な性格上、当然のこと。)
特別展覧は1)唐代婦女衣服展 2)首都博物館展示(明清) 3)しゃん西地方の銅金展 4)秦~明の兵馬よう展であった。1)の唐代婦女衣服展の、ヘアスタイルの部がおもしろかった。元禄時代かマリーアントワネットかってなてんこもりの髪型である。2)では「酔菊図」という絵が素敵だった。じいさんと子供が菊に戯れている図。頭に菊を飾ったりして、柔らかな和める筆使いなのだ。作者名を忘れてしまったのが悔やまれる。有名な画家なんであろう。他にどんな作品があるのかな。
さて6時。ゴハンの時間だ。駅前に小吃の屋台でいっぱいの路地があり、相棒がさっそく羊の足を購入。足って、もも肉じゃなくてひづめのついたままの先っぽだ。豚足みたいであるが、匂いが羊! 羊足売りのおじさんはもちろん回族で、白いレースの中途ハンパな大きさの帽子をかぶっていた。
西安風の細いシシカバブを食べたくて、屋台に座る。1本2毛ぐらいで安いのだが、50本からでないと売らんと言われ、そんなに食べられるだろうかと躊躇して別の店をさがす。ところがどっこい、一本1.5毛の屋台に腰を据え、おいしい青島ビールの生ジョッキを片手に食べ出すと、入るは入るは3人で102本!この他にモーモーという西域風羊ハンバーガーもキッチリ1人一個づつ食べ、最後にすいかを食べて飽食の宴は終了。
満足な夕飯だったが西瓜がやや高め。聞くと、西安の西瓜はまだ熟しておらず、これは沿岸部産だという。で、1.8元/斤。西安産なら0.5元/斤以下だそうだ。香港では3~6ドル/斤ぐらいかな。
Sくんを見送って、我々も乗車。眠る。
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書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。