***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1997年1月20日月曜日

カナダ人の不幸は続く

起床。このホテル、夜寝ているとしんしんとカビ臭さがつのってきて、鼻炎・気管支炎もちの我々にはなかなかつらい夜となった。11時頃に両替屋を探し、USD100T/Cを5700Rsで両替して、チェックアウト。宿の主人は大変なふくれっ面であったが仕方がない。昨日の一軒目に行き、今ホットシャワーが使えるならここに移ると宣言して、湯を確かめに行く。出た。チェックイン。風呂だ! ミャンマーのバゴー以来、なんと六日ぶりのシャワーである。たっぷりの熱い湯、幸せ。

昼食をチベタンレストランで。食後のそぞろ歩きを楽しんでいると、カナダ人にばったり。昨日は入国でもめたの?と尋ねると、彼はこう言うのであった。空港で米ドルの持ち合わせがなく、アライバルビザの費用が払えなかったので、パスポートを空港に預けてきたのだと。先程両替商で米ドルを入手、今から空港へパスポートを取りに行くのだそうだ。なんだか手際の悪い人だなあ…。そしてさらに続けてこんな事をいうのでびっくりした。「カナダドルを受け付けてくれない場合のために、バングラディシュ・タカをUSD30相当用意してたんだけど、それも受け付けてくれなかった」

世界のどこの国がカナダドルよりもバングラタカを欲しがるというのだろうか。この人の不運というのは、ある程度までは自分で引き寄せているのかも知れない。