***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1997年1月9日木曜日

蜂の巣が効きすぎて倒れる

今日の市場はとっても賑やかだ。昨日は市が休みだったからなのだろう。いつもより売っているものも売り手も買い手も、バラエティに富んでいる。少数民族がたくさん買い物に来ていた。市の日には高地から降りてくるのだろうか。

いちごを発見!豆のように小さいが、いい匂いだ。両手に山盛りほどで50Kyat。ヘチマ大の、はちみつを取った後のはちの巣を並べて売っている少女がいた。相棒、早速二つ買い込んだ。のどに良いのだそうだ。二つで50Kyat。

宿に帰り、湯を沸かし、はちの巣を刻んで湯に溶かす。と、浮いてきたのは黄色い蝋と蜂の子、白い、幼虫。はっきり言うと蛆虫的なやつ。うっひょー。私は全身総毛立ったが、相棒は「わー」とか言いながらふうふう吹いて避け吹いて避けしながら、そう、まさにふだん中国茶を茶っ葉を避けながら飲むように、上手に飲んでいるではないか。恐ろしいやつ。

私はと言うと、布で濾したらええやん!そうそう!などと言いつつ、ハンカチでウジ虫、ちがった蜂の子と蝋のかたまりを濾過し、ライムをきゅっとしぼってうまいうまいと飲んだのであった。我ながら信じられん神経の太さだ。

ところが、しばらくして急に気分が悪くなってきた。といっても、「気持ちの悪いものを我慢して食べたから気持ち悪くなった」というタイプの気持ち悪さではない(はちみつライムは十分おいしく飲みました)。相棒がああしまったという顔で言うには、はちみつよりもはちの巣そのもののほうが漢方の上では重要で、それなりに強い薬なのだそうだ。解熱・消炎効果があり、妊娠中・生理中の女性が摂取すると、体温が下がるという。ほんまか。

横になって休むも、気分が悪いのはおさまらない。相棒が市場へ生姜を買いに行き、熱い生姜茶を作って飲ませてくれたところ、午後には気分は収まった。はちみつ自体にはこの効能はないそうなので、はちみつをぺろぺろ舐めることにする。