いちごを発見!豆のように小さいが、いい匂いだ。両手に山盛りほどで50Kyat。ヘチマ大の、はちみつを取った後のはちの巣を並べて売っている少女がいた。相棒、早速二つ買い込んだ。のどに良いのだそうだ。二つで50Kyat。
宿に帰り、湯を沸かし、はちの巣を刻んで湯に溶かす。と、浮いてきたのは黄色い蝋と蜂の子、白い、幼虫。はっきり言うと蛆虫的なやつ。うっひょー。私は全身総毛立ったが、相棒は「わー」とか言いながらふうふう吹いて避け吹いて避けしながら、そう、まさにふだん中国茶を茶っ葉を避けながら飲むように、上手に飲んでいるではないか。恐ろしいやつ。
私はと言うと、布で濾したらええやん!そうそう!などと言いつつ、ハンカチでウジ虫、ちがった蜂の子と蝋のかたまりを濾過し、ライムをきゅっとしぼってうまいうまいと飲んだのであった。我ながら信じられん神経の太さだ。
ところが、しばらくして急に気分が悪くなってきた。といっても、「気持ちの悪いものを我慢して食べたから気持ち悪くなった」というタイプの気持ち悪さではない(はちみつライムは十分おいしく飲みました)。相棒がああしまったという顔で言うには、はちみつよりもはちの巣そのもののほうが漢方の上では重要で、それなりに強い薬なのだそうだ。解熱・消炎効果があり、妊娠中・生理中の女性が摂取すると、体温が下がるという。ほんまか。
横になって休むも、気分が悪いのはおさまらない。相棒が市場へ生姜を買いに行き、熱い生姜茶を作って飲ませてくれたところ、午後には気分は収まった。はちみつ自体にはこの効能はないそうなので、はちみつをぺろぺろ舐めることにする。