五時半起床。しかしなんてこと、相棒、発熱。パラセタモールを飲ませて、仕方なく再び寝る。9時、フロントから電話がかかってきた。早朝チェックアウトすると通告して、昨夜のうちに支払いを済ませていたからだ。今思ったが、電話付きの部屋なんて何ヶ月ぶりだろうか。もう二・三泊すると伝える。
十時頃、頭痛が少しマシになったと相棒が体を起こしたので、パンとホットレモンを取らせて様子を見る。もっと食べたいというので、軽食を取りに外出する。
食後、諦めて旅行会社にツーリストバスの予約に行くも、明日・明後日ともに無し。どういうことかというと、ストライキだという。しかし、よくよく事情を聞いてみると、それってストライキっていうのかなあ。
カトマンドゥ→ポカラのエクスプレスパス(パブリックバス)は、カトマンドゥ・バスターミナルから出る。このバスターミナルは日本の援助で作られた新しい、よくできたターミナルであるそうなのだが、市内から遠く、そこへ行くまでの交通がとても不便なのだ。そこで、多くの旅行者のみならず、ローカルのネパール人も、カンティ・パト(市中心)から出るツーリストバスのほうを好んで利用する。そのため、パブリックバスは常にガラガラで、公共交通としての採算が立たない。
そこでパブリックトランスポートアソシエーションがこの状況を打破すべく、カトマンドゥからポカラへ向かったツーリストバスをポカラで没収してしまい、カトマンドゥへ帰さないのだという。そのため、ここ数日カトマンドゥからポカラへ向かうバスがなくなってしまっている、ということだそうだ。それはストライキとは全然ちがうんとちゃうかな。
バンコックでは、バスターミナル以外のバンコック市内で客を乗せるのは違法だと聞いたが、カトマンドゥではどうなのだろう。カンティ・パトから出発するツーリストバスは法に触れているのだろうか? だとしたら、それを取り締まるのは警察の仕事のような気がするhが。パブリックトランスポートアソシエーションとやらの仕事は、ツーリストバスの仕事を邪魔するのではなく、市内からカトマンドゥ・バスターミナルまでの足を便利にすることだろう。例えばカンティ・パト/ダルバール マルグ/タメルの三箇所から、三十分に一本でもターミナル行きのミニバスを運行させれば、ターミナルの利用率はだいぶ上がるんではないの。だってパブリックバスは80ルピーから、ツーリストバスは150-200ルピーと、バス自体には差がないらしいのに、チケットの値段にかなり差があるから。
まあいい。しかたなくビンセンタワーに行き、一日1-2本しかないポカラ行きのバスを予約しようとしたら、「ストライキ」のあおりを食って今晩、明日早朝ともに売り切れなのであった。背に腹は変えられず、明後日の早朝、それも後ろから二列目という条件の良くない席を渋々予約。
宿に戻り、相棒は昏々と眠った。大丈夫だろうか。