***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1996年11月4日月曜日

ブロモ山頂へ移動

暑い。日本の熱帯夜の1.5倍ぐらい暑い。寝汗が目に染みて痛い。そして太ももは痒い。死にそうだ。夜中に暑さで目が覚め、水を飲み、思い付いてもう一度薬を飲んで眠る。

夜が明け、相棒は洗濯にとりかかったが私は薬のせいかもひとつ体に力が入らない。朝食はトースト三枚、バター、ジャム、ゆでたまご、ポット一杯の熱いインドネシア茶と、質素ながらたっぷりの量で、8000ルピアのなのにこれでちゃんとモトが取れてるのかフシギ。などと言いながら22500ルピアの部屋をみると、そっちはゴハンに5品ぐらいのおかずが付いてくるがっつりゴハンだった。なるほど。しかし朝から激辛パダン料理よりは、トーストとゆで卵のほうが有り難い。

薬を飲んでバルコニーで風に吹かれていると、また太ももがかゆくなってきた。やはり汗をかくのがマズイようだ。再び水風呂を浴び、薬を塗ったくって椅子に浅く浅く尾骶骨のはしっこだけで腰掛けて休む。その他の症状は無いので、かゆいだけなら気合で乗り切ろう。

一方、大問題は別にあった。明日はブロモ山頂付近に泊まって日の出を見る予定であるが、日の出ごろの予想気温は3~5℃だ。そして私たちは夏装備しか持って来ていない。

私が持っている長袖は3枚。2枚はタイで買ったスケスケうすうすコットンで、とても防寒の訳には立たない。一枚は厚手のシャツだが、やはり綿。相棒はレインコート兼ウィンドブレーカーを1枚持っているだけ。だから私の長袖を一枚貸してやらざるを得ないだろう。そうするとわたしはTシャツ2枚、うすうす長袖1枚、綿シャツ、レインコートの装備で5℃の気温に挑むことになる。

さて山頂へ出発。ワゴン車に相乗りして山頂へ向かう。ワゴンはぐんぐん山を駆け上り、気温はぐんぐん低くなる。ブロモ山は巨大なクレーターの中に三つの火山があり、クレータ周辺にも火山がいくつもあるという面白いカルデラ地形をしていた。クレーターの中でもくもくと煙をあげているのが最高峰であり、明日の登山目標である。クレーターのなかはぺったんこの砂の海で、ヒンドゥー寺院があった。バリ以外におけるヒンドゥー信仰って、どんな具合なのだろう?(参考)

カルデラのすぐ外にあるホテルCemoro Lawangに投宿。明日は4時起床である。