宿替え。宿の前の海へ相棒が泳ぎに行ってみると、100m沖に出ても太ももまでの水深しかない。サンゴ礁もなし。しかし、波打ち際にはさんごの破片が累々と積み重なっていて、さて、どうしたことだろう。
LPによれば、最近になって火薬を使った漁と漁船の錨が、サンゴ礁をどんどん破壊しているのだという。以前には島の周囲全体を取り巻いていたサンゴ礁が、胃またもういくつかの場所でしか見られなくなってしまった。サンゴ礁が波を殺さなくなったため、砂浜にはより大きな波が打ち寄せられるようになり。波はもちろん砂をさらっていくので、砂浜はあっという間に痩せてしまった。私たちがピーピー島には劣るなあと思ってしまったのも、無理はないのであった。
サンゴの墓場で貝を拾う。幅二十センチぐらいの二枚貝の片方である。ふちが波々になっていて、シャコガイだと思われる。今夜の宿の庭には洗面器より大きいに海外が無造作においてあった。私が今まで見た中で一番大きな回は、プーケットのTavong Hotelのロビーに置いてあったシャコガイで、小型のトランクぐらいの大きさがあった。相棒は故郷のコロンス島で、南洋帰りの人の庭に、それより大きな貝に花を植えていたのを覚えているという。
さて今夜のお宿、シャワー浴びたら昨日とは比べ物にならないぐらい水がしょっぱかった。石鹸がまるで泡立たない。部屋代が安いのも無理はない。あとで聞くと、島で真水に近い水が出る井戸は、島の中央部から北部にかけてしかないのだそうで、このお宿は南から数えて二軒目である。明日、朝ごはんのお茶はどんな味だろうか。