相棒の風邪のぐあい芳しくなく、積極的にどこへ足を伸ばそうという気もおこらない。
朝食においしいバナナパンケーキとパパイヤ・バナナ・パイナップルのフルーツサラダを食べて、から、すぐ近くの美術館までぶらぶら歩く。峡谷に掛けられた小さな橋を渡って対岸へ渡ると、美しく設えられた庭と池が美術館の建物を取り囲んでいた。すべての展示物が絵画で、ドキドキするような刺激的な絵が並んでいた。すべてバリニーズアートの傑作ばかり。監視員は監視するともなく入り口に座り込んで、ガムランの木琴をぽこぽこと練習していて、落ち着いた緑の庭にピッタリのBGMになっていた。こんなところに住めたらなあ。
昼食を取り、古本屋で原寮の「私が殺した少女」を購入。というか、日本語の本はそれしかなかった。5000Rp。読了後は店に持っていけば半額で引き取ってくれるという、安宿の多い地区にはよくあるシステムだ。
相棒は薬を飲んでベッドへ、私は買ってきた本を読み始めた。本日の活動はこれにて終了。