相棒の風邪、芳しからず(しつこい)。朝夕に微熱が出る。もちろん水シャワーを浴びるどころではないので、風呂断ち七日目だ。頭だけは昨日洗わせたのだが。
とうとう諦めて医者に行く。地元の人は西洋医にはあまりかからないのか、医者は明々白々に外国人向けだった。10分ほどの簡単な診療のあと、薬を二種類、3日分。USD10。薬はインドネシア製なので、包装はたいせつに保管しておいて、続きは薬局で買うことにしよう。
さて宿替え。何の気なしに別のゲストハウスをのぞいていると、素敵な部屋を見かけたのだ。渓谷に面してテラスがついていて、谷のそこにはせせらぎが流れている。向かいの丘はややなだらかで、棚田になっている。
渓谷自体はちょっとした森になっていて、なんとも嬉しいことに森にはリスがいっぱいだ。屋根の上をたかたか走ってゆく音も聞こえるのだ。向かいの棚田には牛もにわとりもいて、夜にはホタルがたくさん飛び交っていた。いいところだなあ。うっとり。