本日は集美へ行く。廈門は実は大きな島で(雅名を鷺島という) 、2本ある廈門大橋で大陸側の集美とつながっている。
集美はマレーシアのゴム王陳嘉庚の出身地で、彼が建てた一大教育施設群で有名なところである。一応「集美中学」という名ではあるが、幼稚園から大学、水産大学、語学大学、華僑大学、などなどすべてそろっている。ちなみに廈門大学建学の費用もこのひとに負うところが大きい。
陳嘉庚は弟・妻とともに中国への新教育の普及に力を注ぎ、福建省には彼の建てた学校が数え切れないほどあるそうだ。福建・広東人はこういう事にたいそう熱心だが、上海人はそうでもないらしい。上海人がケチだと言われる理由のひとつである。陳嘉庚はその事業に財産と遺産を費やし、子孫に美田を残さなかったらしく、彼の子孫がどこでなにをしているかはわからない。
(2010年追記:↑うそです。陳嘉庚は弟・妻、そして娘婿とともに中国への新教育の普及に力を注ぎました。娘の陳愛禮はおなじく福建出身の移民である李光前に嫁ぎ、三男三女を儲けています。三男の李成偉は新加坡華僑銀行の主席を勤め、2006年時の個人資産は17億美元、フォーブスの個人資産家ランキングでは世界で第90番目ランクインしています。)