***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1996年5月15日水曜日

挖色(Wase)の定期市

30元の言い値を25元に値切って湖の対岸の五日市に行くことにする。9時半に馬車で船着き場まで連れていってもらい、船に乗って一時間半。対岸のWaseという町に着く前に、船の上でゴハンを食べる。

相客のデンマーク人たちがじゃがいもの料理を非常に気に入り、私にレシピを聞いてくれという。きわめて正確に「味精(MSG)をどっさり入れることが重用」と翻訳すると、"MSG"ってのが最初わからなかったようで、それはなんだと聞かれて大弱り。「うーんと、あかいんどおぶけみかるしーずにんぐ、なんやったけな、いっつしょーとふぉー モノソリディウムぐるたみのーす?」などと言っていると、はた!とわかったらしく、一人が猛烈な勢いでもう一人に説明しはじめ、二人でフクザツな顔となった。(たいていの外人は味の素を毒だと見なしている。)

挖色(Wase)の定期市はなかなかよかった。昔行った沙坪のとちがって完全に地元民向けで、外人向けのお土産などは全く売っていない。私が買ったのは麦わら帽子とトンボ玉14個。このトンボ玉、明らかにハンドメイドで、人間のメダマみたいになっているところがひとつにつき3ヶ所ある。この部分だけが透明で、しかも奥行きがある。PLの花火で丸く立体に広がるやつがあるが、あれみたいだ。どうやってつくるのかな。

市の日だけ開業する青空理容室。ひとんちの壁にいきなり釘を売って、鏡とハサミをかけて客を待つ。客が来たら今まで自分が座ってた椅子に座らせて、営業開始だ。

定期市をひやかしているころには日差しが強くて死ぬほど暑かったというのに、船にのって太陽が雲に隠れると、あっという間に寒くなった。海抜が高いとこういう気候になるのかな。