***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1996年5月27日月曜日

荒廃したチベット仏教の寺

さらに奥地にある、摩峻族の中心地、永寧へ向かう。永寧はイ族自治県なので、こんな表札つーか看板を見かけた。漢字にイ文字のふりがながふってある。呪術用などではなく、実用文字なのだろうか?現在でも使用されているのか?

チベット仏教の寺がひとつあり、かなり大規模なのだが、耳の遠いお坊さんと作男が1人づつしかいない。お坊さんと必死に会話すると、文革前には700名からの僧侶がいたという。ふと、耳の遠い振りをしているだけなのかもと思ったり。

寺を出ると、雨が降り出した。見る間にざざぶりになり、寒い寒い。帰りのバスが運行を中止したので、不本意にもこの寒村に一泊することになってしまった。宿を探すもロクなのがなく、長いこと換えてなさそうなシーツをめくるとわらを編んだベッド。しかし、他に選択の余地がある訳でもなく、仕方なく眠る。夕食は抜きである。