***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1996年5月31日金曜日

漢蔵混住の地、中甸

7時のバスで中甸行きのバスに乗る。バス上で、夕べ用意しておいたジャムぱんと干しぶどうパンをぱくぱく食べ、お腹一杯になったのでくうくう寝てしまう。途中、時々頭を上げて景色をみると、山の中には花がたいそう一杯咲いていて、見事な眺めであった。バスが速度を出して走るのでじっくりとは眺められないのだが、白・ピンク・紫のつつじのようだ。

標高があがるにつれ木々の背は低くなる。小中甸を越えたあたりに、地面を這うような背の低いつつじが一面に咲き乱れた高原があり、見たこともないような光景だった。白い大降りの花は夾竹桃だろうか、薄いピンクのもあった。それから黄色い、小ぶりのダリアに似た高山植物。花の好きな相棒はとても機嫌が良い。

またしてもくーすか眠り、目を覚ますともう中甸市街地。バスターミナルで降り、チベットホテルを目指す。人民解放軍OBのチベット族経営の宿。2階のダブルベッドの部屋が30元であった。

さっそくゴハンを食べに行く。中国人は牛をこう区別する。黄牛・水牛・奶牛・牦牛。黄牛は一般農作業用の牛・水牛は水牛、奶牛はホルスタイン種、牦牛はヤク。で、この牦牛が、このあたりでは牛の中では一番美味いとされているそうなのである。

大理の喜州から来ているイスラム教徒の店で牦牛料理にありつく。普通の牛より肉が赤く、食べてみると軟らかい。紅焼牛肉と紅焼内臓、芹と香菜と牛肉のいためもの、キャベツと大根のおつけもの、ゴハンどんぶり2杯で18元。

しかし、標高3300mだけあって空気が薄い。少し歩くと息切れがする。とりあえず無理をせずに眠ることにする。5時半頃までぐうすか眠り、再び外出するも田舎なのでもう店がみんなしまっとる。宿に帰り、宿のレストランでフレンチフライズなぞをもそもそ食べ、本を読んで日記を書いて、10時半、消灯。