***このブログについて***

書き続けている日記のうち、旅行記をここにまとめておきます。右サイドメニューの「その他の旅行」から各旅行の目次に飛べます。サイドメニューの下のほうの「痩公胖婆400天渡蜜記」は、一年と少し(1996/03/31 - 1997/06/01)にわたった新婚旅行の記録の目次です。気が向いたときにぼちぼちあげています。

1996年5月10日金曜日

昆明に到着

朝、昆明に到着、適当な三輪が見つからなかったので、でかいでかい荷物を背負ったまま昆湖飯店へ行く。昆湖のドミ、なんと30元/一人というすばらしい値上がりをしていて、二人で60元。4人部屋で先客が2人いるようだ。

相棒は食事に出、食欲の無い私が部屋でぼけぼけしていると、その先客が帰ってきた。日本人である。よく言えば楽ちんプーな服、はっきりいうとかなり変な (そして汚い)服を着ている。これはもしかして、ちょっとかんべんしてほしいタイプの日本人かと思ったら、やっぱりそうだった。変ににこやか~なのだが、帰ってくるなり大麻を一服しはじめたのだ。

他人のことなのだから、勝手にやってはる分にはかまわないが、公安に踏み込まれた場合に同じ日本人だということでとばっちりを食らうのはかなわない。それに、大麻はクサイから嫌いだ。ドミで吸うな。

この二人は自己紹介によると夫婦者で、タイ・カンボジア・ベトナムとまわって列車で昆明についたのだそうだ。夕食を一緒しませんか、我々はベジタリアンなんですがと誘われ食事に出るも、話してみても第一(悪)印象が変わることはなかった。旅している国について知的好奇心を持たない人は、私にはつまらない。

この二人がどのくらイカレテル連中かというと、酒・タバコはやりますかと聞かれたので、両方たしなむ程度にはと答えると、「ドミトリーでタバコはちょっと・・・」とぬかしてけつかったのだ。いまそこで大麻のくっさい煙を吹き上げてた連中がやで。頭がおかしいというのは、つまり頭がおかしいということなのだなという真実を実感する。

以上のことを帰ってきた相棒に話すと、「オーム真理教みたいなやっちゃな。相手にするな」と一刀両断。相棒、外人のくせにナイス表現だ。

そういえば、地下鉄サリン事件が香港で報道されたとき、私はカルト系新興宗教のことは中国語でどういうのかと思い、相棒に「こういう宗教のことは中国語でなんというのか」と聞いてみたことがあった。相棒、さくっと回答。「邪教。」