いらちの相棒が大理に飽きたようなので、麗江に移動することにする。私ももっとのんびりするつもりだったのだが、大理はあまりに観光開発がすすんでいて、もはやくつろげない感じになってしまっていた。
乗ったバスがはずれバス。30分遅れの後発バスに追い抜かれ、機嫌が悪くなる。
さて、とりあえず三合飯店とやらに行ってみた。三人部屋ドミが一人30元。キレイはキレイなのだが、大理価格に慣れてしまった我々にはやや高い気がする。包すると90元だし。で、以前一番安かった第二賓館へゆくも、改装中でしまっており、向かいの玉泉賓館へゆく。ツイン70元。とりあえず本日はこのあたりで妥協か。
玉泉賓館の前で、同じバスで来たドイツ人と会う。彼は麗江賓館のドミが満室で、120元のツインを勧められたのでここへ来たと言った。玉泉にもドミがなかったので困っているそうな。三合飯店に30元のドミがあると教えてあげる。
さて、両替と食事を済ませてから、麗江賓館の一番安いドミを見にいくことにした。会議室を改造したような16人部屋、建物にはなつかしいクレゾールの匂いが漂っていて、ああやっぱり、という感じであった。ドミには3つか4つの空きがあって、明日はここに移るかという話をしながらフロントへ行くと、「今日も明日もいっぱいだ」と堂々と言われてしまった。来た来た、久しぶりの中国流だ。
つまり、さっきのドイツ人はだまされた訳である。空きベッドは確かにあるのだ。フロントは我々の人品骨柄を見て、我々には60元のツインを勧めやがった。相棒と二人で「白吃飯」だの「鉄飯碗」だのと悪態をつきながら帰る。